宇佐美の美弾も虚しく…首位デュッセルドルフ、下位チームに拙守を突かれて泥沼3連敗

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月15日

前半は存在感が薄かった日本人2人が後半に躍動

前半は窮屈そうだった日本人選手2人は、後半は打って変わって躍動したが、勝利には結び付かなかった。前節ボーフム戦。 (C) Getty Images

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 4月14日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第30節が行なわれ、デュッセルドルフは1-3でハイデンハイムに敗れた。
 
 4連敗中の13位ハイデンハイムのホームに乗り込んだ2連敗中の首位デュッセルドルフ。今節は宇佐美貴史がスタメンに復帰して2列目左サイドに入り、原口元気は2トップの一角として試合開始を迎えた。

 立ち上がりから攻勢に立ったのはホームチーム。開始1分も経たないうちにティエルが頭でファーストシュートを放ち、その後も再三、相手ゴール前にボールを入れていく。
 
 対するデュッセルドルフは、6分に原口がミドルでファーストシュート。10分からは攻勢に転じ、17分にヘニングス、原口と繋いでから、スルーパスがラマンに通るも、シュートには持ち込めず。その2分後には、原口の落としたボールを拾った宇佐美がカットインから強烈なシュートを放った。
 
 この決定的な一撃はわずかに枠を逸れ、先制の機会を逃したデュッセルドルフ。すると23分、ハイデンハイムが右サイドから入れたクロスを、ゴール前でボルムートがクリアするも、味方(ソボットカ)に当ててしまい、こぼれたボールをドベダンに難なく詰められてしまった。
 
 またしてもリードを許したアウェーチーム。この日は守備面で雑なプレーが多く、連係ミス、あるいは個々が簡単に競り負けたりして、躍動するハイデンハイムに次々にチャンスを作られる。ルーズボールへの対応でも後れを取り、なかなか反撃を仕掛けることもできない。
 
 原口は中央ではボールに触れられず、サイドに流れてパスを受けることが多く、宇佐美の存在感も非常に薄かった。
 
 後半、最初にチャンスを作ったのはデュッセルドルフ。左サイドの原口から横パスを受けた宇佐美が、エリア内でヘニングスのリターンを受け、角度のないところからシュートを放ったのだ。
 
 攻勢に立ったアウェーチームは49分、今度は原口がエリア左手前からシュート。GKミュラーが弾いたところをソボットカが詰めたが、ボールはクロスバーを越える。
 
 しかし51分、エリア左手前でボールを受けた宇佐美が、右足でコントロールされたボールをゴール右隅に流し込み、今度こそ決めてみせ、試合を振り出しに戻した。
 
 この後も攻勢は続き、53分には原口が左サイドを抜け出してクロスを入れると、ヘニングスがダイレクトで合わせたが、ゴール右隅を狙った右足のシュートはわずかに枠を外れていった。
 
 試合の流れは完全に変わったかに思われたが、ハイデンハイムは気落ちすることなく反撃に転じ、56分、左サイドのクロスを走り込んだドベダンがダイビングヘッドで合わせると、GKヴォルフに当たりながらゴールネットを揺らした。
 
 再びホームチームがリードを奪い返し、そしてペースを掴む。デュッセルドルフもプレッシャーを強めるが、それ以上にハイデンハイムはスピーディーにボールを繋ぎ、また後半もしばしば不安定なプレーが目立つデュッセルドルフDF陣からボールを奪い、ゴールに迫っていく。
 
 そんななか、70分に原口は自ら得た好位置でのFKをゴール左隅に飛ばし、さらに72分には宇佐美が右サイドからのクロスがゴールマウスを捉えるが、いずれも守護神ミュラーが好守でゴールを阻む。
 
 74分には、原口が左サイドで粘ってボールを持ち込み、ゴール前へグラウンダーのパス。これを受けた宇佐美は反転して相手DFのマークを外して決定的なシュートを放つが、惜しくもボールはクロスバーを越えてしまった。
 
 前半とは打って変わり、日本人選手2人は効果的なプレーを見せ続けてチャンスに結び付けていくが、ハイデンハイムは人数をかけてこれをしのぎ、79分、ランクフォードが左サイドからドリブルでDFラインを完全に突破してクロス。これをクラウスがボレーで叩き込んでリードを広げた。
 
 苦しくなったデュッセルドルフは、より攻撃の意識を強め、チャンスも作るが、相手の守備ブロックを崩すことはできず、ボールを失うと即カウンターの脅威にさらされるという状況のまま、試合を終えた。
 
 ついに連敗が3に伸びてしまったデュッセルドルフ。首位こそ守ったものの、2位ニュルンベルクが勝点2、3位キールが4で肉迫してきた。残りは4試合。次節(4月22日)は7位インゴルシュタットをホームで迎え撃つ。
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