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【小宮良之の日本サッカー兵法書】メッシとシュート練習をしたGKは…名手がもたらす相乗効果

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年03月16日

優れたスカウティングも要因のひとつだが

テア・シュテーゲン(右)とシレッセン(左)。元々、逸材だったのは間違いないが、好環境でさらなる飛躍的な成長を遂げた。 (C) Getty Images

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 コパ・デル・レイ準決勝、バレンシア戦でのこと。バルセロナのゴールマウスを守るオランダ代表GKヤスパー・シレッセンは、至近距離からのシュートを防ぐなど、ハイレベルのセービングで勝利に貢献した。
 
 リーグ・エスパニョーラではセカンドGKという立場であり、コンディショニングは難しいにもかかわらず、彼は高水準のプレーを見せた。
 
 シレッセンだけでなく、近年のバルサのGKのクオリティーは高い。

 2013-14シーズン終了後にビクトール・バルデスが退団後、クラウディオ・ブラーボ、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのふたりによる定位置争いは熾烈を極めた。結局、ブラーボが一歩リードして世界トップクラスのプレーを見せ、16年に1800万ユーロ(約24億円)でマンチェスター・シティに引き抜かれた。
 
 しかし、セカンドGKだったテア・シュテーゲンが正GKの座に就くと、前任者を凌ぐほどの活躍を見せている。
 
 なぜバルサのGKは、これほど高い水準のプレーを見せられるのか?
 
 ひとつは、GKのスカウティングに優れている点があるだろう。ブラーボ、テア・シュテーゲンという名手と契約したのは、当時、テクニカルディレクターを務めていたアンドニ・スビサレータ(現マルセイユSD)だった。
 
 スビサレータは、フィールドプレーヤーの補強では“ハズレ”が多かったが、元バルサのGKであり、スペイン代表での歴代キャップ数もGKとしては最多なだけに、見る目が備わっていたのだろう。
 
 しかしスカウティング以上に、「練習環境のレベルが突出して高く、それぞれの選手が刺激し合っている」ことが要因であると、説明される。
 
 リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、アンドレス・イニエスタ……。彼らのシュートを受けるだけで、GKには有効なトレーニングとなる。一流の攻撃者は守備者を一流にし、一流の守備者は攻撃者を一流にする。切磋琢磨によって、成長の相乗効果が生まれているのだ。
 
 例えば、メッシは1対1でGKの身体を倒すことで、シュートコースを容易に作り出せる。それをトレーニング時から、同じチームのGKは体験できる。できるだけ倒れずに耐え抜いて相手の動作を見極める、というプレーが向上する。結果として、1対1の際に落ち着きが生まれる。
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