現地時間３月14日のチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝トーナメント１回戦第２レグで、チェルシーはバルセロナに敵地で０-３と敗れ、２戦合計１-４でベスト16敗退に終わった。

　アントニオ・コンテ監督は、０-３というスコアがチェルシーの出来を示すものではないと強調しながらも、２ゴール・１アシストのリオネル・メッシには素直に脱帽。『ESPN』によると、コンテ監督は試合後、「どんなチームが相手でも最終結果を動かせる選手」とメッシに賛辞を寄せたようだ。

「こういう選手は50年にひとりしか生まれない。単独でこれだけの能力・スキルを持つ選手なんだ。ファンタスティックのひと言だよ」

　メッシはこの日の２ゴールでCL通算100得点の大台を突破。コンテ監督は「メッシに大きな賛辞を述べる機会があるなら、喜んでそうするよ。称賛するに値する選手だからね」と続けている。

「超、超、超トッププレーヤーだ。彼なら年間60ゴールも可能だろう。それも１シーズンだけでなく、毎シーズンね。こうして彼を称える機会がもらえて嬉しかったよ。素晴らしい選手だからね。世界最高の選手だ」

 

　敵のエースに脱帽した指揮官だが、「最終スコアはアンフェアだと分かるはずだ」と、チェルシーの選手たちも奮闘したことを強調した。

「スタートはひどかった。わずか２分で先制を許してしまったのだからね。でも、それ以降はかなりの時間、ゲームを支配し、チャンスを創り、サッカーをしようとしていた」

　コンテ監督は、「非常に不思議だよ。ひとりのファンタスティックな選手が最終結果とラウンド突破の行方を動かしたんだ。２試合でメッシは３ゴールを挙げた。そしてウスマンヌ・デンベレに決定的なアシストもしている」と、ふたたびメッシを称賛しつつ、チェルシーの選手たちを擁護している。

「残念だが、同時に、正直に言わなければいけない。私は選手たちの努力を称賛しなければいけないよ。選手たちのことを非常に誇りに思っている。全力を尽くしたからだ。このまま、団結して戦う意欲を持って戦い続けなければいけない」

　プレミアリーグで５位と、来シーズンのCL出場権獲得に黄信号が灯っているチェルシーは、「団結して戦う意欲」で、残りシーズンを意義あるものとできるか。次戦は18日、FAカップ準々決勝で岡崎慎司所属のレスターと敵地で対戦する。