「監督大国」のイタリアが「指揮官の無策」でW杯出場を逃す皮肉…

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年11月15日

クアリタ不足が否めないのは事実だったが…。

就任当初から懐疑的な声が少なくなかったヴェントゥーラ監督。W杯出場を逃し歴史的戦犯となった。写真:Alberto LINGRIA

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 スウェーデン代表とのプレーオフに2試合合計0-1で敗れ、1958年大会以来、実に60年ぶりにワールドカップ予選敗退の憂き目に遭ったイタリア代表。数年前から指摘されて久しいタレント不足は大きな原因のひとつだが、見逃せないのはやはり監督の力量不足だ。
 
 個々のクアリタ(クオリティー)の不足はもちろん看過できない。世界制覇を成し遂げた2006年大会は、全盛期のジャンルイジ・ブッフォンをはじめ、ファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタ、ジャンルカ・ザンブロッタ、アンドレア・ピルロ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、フランチェスコ・トッティ、ルカ・トーニなど正真正銘のワールドクラスが核を成した。そして若手だったダニエレ・デ・ロッシやアルベルト・ジラルディ―ノが勢いをもたらし、控えにもアレッサンドロ・デル・ピエロ、フィリッポ・インザーギ、マルコ・マテラッツィら一線級を擁していた。
 
 その生き残りであるブッフォンとデ・ロッシ、アンドレア・バルザーリを除いた現代表で当時のチームに食い込めるのは、マルコ・ヴェッラッティとアントニオ・カンドレーバでせいぜい当落線上。他は候補メンバーに挙がれば御の字のレベルと言わざるをえない。他国のメガクラブで主力を担っているのは、そのヴェッラッティだけという現実がタレント不足を如実に物語る。
 
 しかし、それでもワールドカップ予選敗退に値するレベルだったとは言い難い。例えばEURO2016はヴェッラッティ、クラウディオ・マルキージオという中盤のキープレーヤー2人を欠いていた。それでも当時のアントニオ・コンテ監督は、チームに類稀な戦術的柔軟性と組織力を植え付けてベスト8まで勝ち上がる。優勝候補のベルギー代表とスペイン代表に完勝し、世界王者のドイツ代表とも互角の戦いを演じて、「イタリアここにあり」を高らかにアピールした。
 
 コンテが大会後にチェルシーに新天地を求め、その後任に指名されたジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督は、EURO当時と比べれば遥かに恵まれた状況にあった。ロレンツォ・インシーニェ、アンドレア・ベロッティ、チーロ・インモービレという若手・中堅アタッカー、アレッシオ・ロマニョーリやダニエレ・ルガーニという若手DFがセリエAで台頭。個のリソースという意味では僅かながら好転していたからだ。
 
 就任当初はコンテ時代の3-5-2を使っていたヴェントゥーラ監督は、2017年に入って自身の十八番であり、さらにインシーニェ、ベロッティ、インモービレを共存できる4-2-4を採用。オリジナリティーを打ち出しはじめた。

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