ユナイテッドが最後にCL出場を逃した日

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年04月22日

今回とは大きく異なり19年前の“失望”はドラマチックに

最終節で涙を飲んだ94-95シーズンのユナイテッドだったが、翌シーズンは優勝して雪辱を晴らした。そしてそこから隆盛を極めていくことに。写真はアンディ・コール(手前)。 (C) Getty Images

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 デイビッド・モイーズ監督の解任が決定し、暫定的にライアン・ギグスが指揮を執ることとなったマンチェスター・ユナイテッド。内容に乏しいサッカーで、タイトルをひとつも獲れず、さらに来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権すら取り逃がしたのだから、それも仕方がないだろう(この時期の人事には疑問符も付かないこともないが……)。

 ユナイテッドのCL連続出場は18で止まった。90年代に始まったクラブの栄光の時代を語るうえで、CLでの勇姿を忘れることは絶対にできない。「バスビー・ベイブス」による初欧州制覇から31年後の1999年、歴史に残る「カンプ・ノウの奇跡」で2個目のビッグイヤー(優勝トロフィー)を獲得し、2008年にもチェルシーとの英国対決をPK戦の末に制した。それ以外にも語りつくせないほど多くの伝説を、「赤い悪魔」はこの欧州最高の舞台で創り上げてきたのである。

 18年間出場し続けたということは、前回出場権を逃したのは19年前のこと。それは劇的な最終節を経ての“失望”だった。

 94‐95シーズン、ユナイテッドはブラックバーン・ローバーズとマッチレースを展開していた。そして最終節を迎えた時点で、首位ブラックバーンとユナイテッドの勝点差はわずか2。最終節の相手は、ブラックバーンがリバプール、ユナイテッドはウェストハム。ともにアウェーでの対戦だった。

 ユナイテッドは勝利が絶対条件。そのうえでブラックバーンが引き分け以下であれば(得失点差でユナイテッドが上回っていた)、逆転優勝が転がり込む。しかし前半、ブラックバーンがアラン・シアラーのゴールで先制したのに対し、ユナイテッドは先制を許してしまう。栄光は大きく遠のいたが、後半に入ると状況は一変。ユナイテッドがブライアン・マクレアのヘッドが決まると、間もなくブラックバーンが同点に追いつかれたのだ。
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