王者ユベントスを撃破! インテルに現われた救世主とは?

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2016年09月19日

EURO2016で欧州制覇に貢献。

デビューから2戦連続のフル出場で、ユベントス撃破に貢献したマリオ(中央)。デブール監督の信頼を早くも掴んでいる。(C)Getty Images

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 9月18日に開催された「イタリア・ダービー」(セリエA4節)で、王者ユベントスに見事な逆転勝ち(2-1)を収めたインテル。
 
 負ければユベントスとのポイント差が8に開き、スクデット争いから大きく後退するだけでなく、フランク・デブール新監督の解任論が浮上しかねない状況だっただけに、勝点3以上に大きな白星と言える。
 
 この大一番で本拠地デビューを飾り、推進力のあるドリブルと豊富な運動量で、4年ぶりとなるユベントス戦勝利の立役者のひとりとなったのがMFジョアン・マリオだ。
 
 セリエA開幕後の8月28日にスポルティング・リスボンから加入したポルトガル代表は、11日のペスカーラ戦(セリエA3節)で初出場。9月上旬にワールドカップ予選があり、チームに合流して間もなかったにもかかわらず、4-2-3-1のセントラルMFで先発フル出場を果たし、今シーズン初勝利に貢献した。
 
 そして、前述のユベントス戦では4-3-3のインサイドハーフとして攻守に躍動。開幕2戦で勝点1しか獲れなかったチームが、マリオが出場した途端に連勝を飾ったのだから、まさに救世主と言っていいだろう。
 
 ちなみに、格下のハポエル・ベエルシェバ(イスラエル)に0-2で完敗した15日のヨーロッパリーグ(EL)に、マリオは出場していない。ファイナンシャル・フェアプレーの制裁により、メンバー登録ができなかったからだ。
 
 この23歳の新鋭は、ポルトガル第2の都市ポルトで生まれ育った。9歳でFCポルトの下部組織に入団したものの、2年後に首都リスボンに移り住み、スポルティングのアカデミーで技を磨いた。
 
 11年12月、ELのラツィオ戦でトップデビュー。セトゥーバウでの1年の武者修行から復帰した14-15シーズンにレギュラーの座を獲得する。
 
 評価を一気に高めたのが、先のEURO2016だ。背番号10を背負って全7試合に出場し、母国の初優勝に大きく貢献した。
 
 当然、今夏の移籍市場でマリオに熱視線を送るクラブは多かった。なかでも熱心だったのがインテルで、成長株の若手をチームの軸に据えたい新オーナー(中国の蘇寧グループ)が、獲得に強くこだわったのだ。
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