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「もっと選手に寄り添ってほしい」“キャプテンオンリー”施行で改めて考えたい審判と選手の関係性。コミュニケーションの活性化が必要に

カテゴリ:Jリーグ

岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

2025年09月17日

選手の不満や両チームと審判の間の対立の可能性を回避

試合後、審判団と話す湘南のキャプテン鈴木章(10番)。写真:鈴木颯太朗

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 8月にJリーグで「キャプテンオンリー」が始まってから約1か月が経過した。

 ガイドラインは細かく設定されているが、主には「競技者と主審との通常のやり取りは認められており、(透明性を高め、不満や対立の可能性を回避するために)引き続き重要である」うえで、「各チームから主審に話しかけることができるのはひとりの競技者のみ(通常はキャプテン)」であり、「主審は、他の競技者に主審自身とキャプテンに近づくことがないように(口頭または身振りで)指示、または促すことができる」というルールだ。

 リーグが発表しているガイドライン内にも記載がある通り、透明性を高めて選手の不満や両チームと審判の間の対立の可能性を回避できる新ルールだ。重要な決定(PKや退場の判定)の時に審判を守るという意味で、価値があると言えるだろう。

 施行からJリーグとルヴァンカップを含めて多くの試合が行なわれたなかで、導入による一定の成果はあがっているようにも感じる。
 
 一方で、疑問の声も聞こえてきている。湘南ベルマーレのキャプテン鈴木章斗は9月13日に行なわれたJ1第29節の鹿島アントラーズ戦(0-3)後、次のように語った。

「レフェリーの方々には、もっと選手に寄り添ってほしいというのが率直な想いです」

 キャプテンオンリーは審判を守るだけでなく、レフェリーが主将にジャッジの説明を行ない、選手たちが納得したうえでプレーできるのもメリットのひとつだろう。だが、鈴木章はまだその利点を実感できていないという。

 鹿島戦では疑惑の判定があった。湘南の55分の失点につながったCKの、ひとつ前のCK(53分)だ。鹿島FW鈴木優磨がピッチ外で水を飲んだ流れから、ゴールの裏側を回ってショートコーナーを受けに行ったプレー。競技規則(3条の第8項目)によれば、一度ピッチ外に出た選手は主審の許可がなければピッチに戻れないはずだが、鈴木優は許可なく戻り、パスを受けた。

 本来であれば主審が即座にプレーを止め、鈴木優に警告を出すべきだ。だがプレーは見逃され、鹿島が再びCKを獲得。湘南はその流れで被弾した。

 失点直後、キャプテンとして主審の池内明彦氏に説明を求めた鈴木章にイエローカードが提示された。鈴木章の言い方に問題があったのかもしれない。ただ、主審から選手に対して納得のいく説明があったのかにも疑問が残る。
 
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