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W杯本番まで1年3か月。史上最長の準備期間を3つのタームに分け、テーマに沿って強化を進めていきたい【日本代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年03月28日

トライの場を作ることも大きなポイント

早々とW杯出場を決めた森保ジャパン。選手たちも確かな手応えを掴んだはずだ。(C)SOCCER DIGEST

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 2026年の北中米ワールドカップ出場権獲得という大きな成果を残した3月シリーズの活動が終了。森保一監督が率いる日本代表は、ここから1年3か月という史上最長の準備期間を最大限に活かし、W杯優勝の大目標に向けて万全の態勢を整えることが重要になる。

「長いようで短い期間になるんだろうなと経験上、思います。常に勝ちにこだわりながら、そのなかでフォーメーションの幅、コンビネーションの幅だったりを少しでも増やしていければいいかなと。あとはレベルの高い相手とのヒリヒリした試合をしたい。個人的にはフランスとかと対戦して、格上の相手に対して自分たちが今、イメージしているサッカーがどれだけ通用するのかを確かめたい」

 2022年カタールW杯経験者の南野拓実もこう語っていたが、そういうトライの場を作ることも大きなポイント。そのあたりは、W杯経験者で日本サッカー協会の宮本恒靖会長らの手腕に託されるところも大きいだろう。

 さしあたって、本番までの今後のスケジュールを見てみると、6月のオーストラリア&インドネシアの最終予選ラスト2連戦の後、7月にはE-1選手権が控えている。その後、9月の活動、10~11月に国内で4試合というのが年内の流れだ。

 9月は移動や時差、環境面など本番を想定しながらメキシコ、アメリカと対戦すると言われていて、その後の4試合は南米、アフリカとの対戦が有力視される。

 南野や久保建英(レアル・ソシエダ)が熱望するフランス、イタリアなどの欧州強豪国とのマッチメイクが実現するとしたら、2025年3月の代表ウイーク、もしくは本番前のテストマッチまで待たなければならないだろう。その段階では本当に世界トップ10の国々と真っ向勝負ができるようなチーム力と選手層を構築しておく必要がある。

 合計15試合程度の強化マッチをどう使っていくべきかというのは、指揮官も熟考しているところに違いない。そこで提言したいのは、これからの時期を3つのタームに分け、テーマに沿って強化を進めていくことだ。
 
 第1タームは6・7月。ここは国内組を含めて新戦力の発掘を積極的に行なっていくべきだ。本大会ドローを控えてFIFAランキングを引き上げ、最低でも第2ポッドに入るという思惑が日本サッカー協会にはあるが、そのためにも戦力の底上げは必須。現状ではどうしても前回大会や今回の最終予選経験者の比重が高いが、新たな活力をもたらす人材が1人でも多く加わらなければ、チームの飛躍は難しい。

 ブンデスリーガで実績を積み上げている佐野海舟(マインツ)は有力候補の1人だし、欧州で試合に出始めている小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)、後藤啓介(アンデルレヒト)、坂本一彩(ヴェステルロー)、塩貝健人(NEC)らは目を向けていい人材。

 最終予選で招集しながら使われなかった藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)や関根大輝(スタッド・ドゥ・ランス)の起用にも踏み切るべきだ。2000年代生まれの若い世代は伸びしろが大きい。その分、積極的にチャンスを与えるべきである。

 その成果と2025-26シーズンの欧州での実績や経験を踏まえながら、第2タームとなる9~11月はある程度、本番を想定した陣容で完成度を引き上げてほしい。

 最終予選に挑んだメンバーでも、伊東純也、中村敬斗、関根(いずれもスタッド・ドゥ・ランス)のように所属クラブが2部降格の危機に瀕する者もいれば、菅原由勢(サウサンプトン)のようにプレミアリーグ残留が絶望的な選手もいる。

 逆にステップアップが囁かれる守田英正(スポルティング)や堂安律(フライブルク)、前田大然(セルティック)、プレミア昇格濃厚の田中碧(リーズ)のような人材もいる。

 彼らの動向は流動的で、半年後にクラブでコンスタントに試合に出ているかどうかも分からない。一人ひとりの状態を見極めながら、コアグループの連係面を引き上げ、足りないポジションや戦力を埋め、本番仕様の組織力を作り上げていくべきだ。

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