森保一監督が率いる日本代表は、圧倒的な強さで北中米ワールドカップ（W杯）予選を勝ち抜いた。

　キャプテンの遠藤航は、８大会連続のW杯出場を決めたバーレーン戦後に「僕らの目標はワールドカップで優勝することです」と宣言した。そう、彼らは本気でW杯制覇を目ざしている。

　しかし、それから５日後のサウジアラビア戦では、ベタ引きした相手の守備を崩せず、０－０で終わった。米ネットワーク『ESPN』はその際のファンの気持ちを代弁するようなタイトルの記事を掲載した。

「日本はW杯で優勝できるのか？」

　冒頭で「サムライブルーはラウンド16以上に勝ち進んだ経験がないなか、日本サッカー協会は2050年までに世界チャンピオンになることを公式目標に据えている。ただ、森保一監督は目標達成を早めようとしている。彼らはそれができるのだろうか？」と投げかけ、次のように伝えている。
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「中田英寿や本田圭佑、香川真司のような傑出したワールドクラスの選手はいないにせよ、欧州の名門リーグで活躍する選手が数多く揃う日本代表は、紙面上では手強い存在だ。森保監督は以前、保守的すぎる戦術で批判を浴びたが、今予選ではそれとは正反対の３－４－２－１という冒険的なフォーメーションを採用した。可能な限り多くのアタッカーを投入するプランのようだ。

　三笘薫と堂安律は所属クラブで得点を重ねているが、ウイングバックとして起用され、同じくクリエイティブな久保建英と南野拓実が攻撃的MFを務めている。鎌田大地、古橋亨梧、前田大然といった選手たちは、現時点で先発にすら入れていない。森保ジャパンのクオリティの高さだ」

　同メディアは「間違いなく、日本代表は2026年W杯のノックアウトステージに進出できるクオリティを持っている」と断言。ただ同時に、こう指摘している。

「サウジアラビアとの０－０の気の抜けたドローが物語っているように、同じような質でどっしり構えた相手と対戦した場合、突破口を見つけるのに苦労するケースがある。世界最高峰のチームと対戦した時に、森保が自分の信念を貫けるかどうかはまだ分からない」

　海外大手メディアから見て、日本は「優勝候補」ではなく、「未知数」であるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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