【セルジオ越後の天国と地獄】代表初招集となった小林、大島への過度な期待は禁物だよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年05月26日

「大島に関しては、この時期に呼ぶべきだったのか大きな疑問が残る」

小林(左)と大島(右)はA代表初選出。だが問題は、ここから『定着』へステップアップを遂げられるかどうかだ。(C) soccer digest

画像を見る

 6月に行なわれるキリンカップに向けて、日本代表メンバーが発表されたね。最も世間の耳目を集めるのは、A代表初招集となった磐田の小林祐希、川崎の大島僚太だ。
 
 小林は92年生まれの24歳、大島は93年生まれの23歳で、いわゆるプラチナ世代。ふたりともハリルホジッチ監督が事前予告していたように、“若手枠”として初招集されたようだ。
 
 ただ正直に言うと、実力で判断すれば、このふたり以上に選ばれるべき選手はいたと思う。その意味で、ふたりの招集は『Jリーグを逐一チェックしている』というメッセージでもあるのだろう。
 
 とはいえ、大島に関しては、この時期に呼ぶべきだったのか大きな疑問が残る。浅野もそうだが、フランスでのトゥーロン国際大会に参加し、過密日程のなかで帰国即合流となれば疲労はピークに達する。
 
 しかも、大島が所属する川崎は第1ステージの優勝争いを演じており、キーマンのひとりだ。今回の招集で疲労が蓄積し、近いうちに怪我となって表面化するリスクもあるだけに、招集のタイミングは考慮すべきだったかもしれない。
 
 もっとも、小林と大島への過度の期待は禁物だ。過去の代表戦でも『初招集』だけならば数えきれないほどいた。問題は、ここから『定着』へステップアップを遂げられるか。その関門を通り抜けられるのは一握りしかいないからね。
 
 もちろん、今回招集されたのは喜ばしいことだけど、現時点では「何もしていない」立場だ。試合に出場し、一定のパフォーマンスを披露し、そこで初めて評価の対象となる。それまで、過度に持ち上げるような提灯記事や報道は避けるべきだ。
 
【関連記事】
【日本代表】ハリルが“大久保復帰”を仄めかす。大島の初招集はその布石か?
小林祐希がハリルジャパンに初招集。日本代表でも“ユウキ節”が炸裂か?
キリンカップの日本代表メンバーを発表! 磐田・小林祐希、川崎・大島僚太を初選出!!
【浦和】「人生、最悪の経験」15人目のPKキッカー駒井の身に起きた想像を絶する異変
【ACL】李の2得点で一時“大逆転”も、浦和PK戦で敗退。日本勢はベスト16で全滅

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ