【2015-16シーズン総括】長友、吉田、W酒井――欧州日本人選手の通信簿(GK&DF編)

カテゴリ:ワールド

松澤浩三・片野道郎・遠藤孝輔・山口裕平

2016年05月21日

川島は目的を果たせず退団必至、序盤は好調も尻すぼみの吉田。

長い“浪人生活”はプレーにも大きな影響を与えた。そしてまた、厳しいチーム探しの旅は始まりそうだ。 (C) Getty Images

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 長かった2015-16シーズンも終了。ここでは、欧州主要リーグで奮闘した日本人選手を『◎大変よくできました』、『〇よくできました』、『△可もなく不可もなし』、『×頑張りましょう』の4段階で評価した「通信簿」をお届けする。
 
――◇――◇――
 
GK
川島 永嗣
ダンディー・ユナイテッド(スコットランド)
16試合・0得点・0アシスト
 
×頑張りましょう
 
 リーグ戦16試合の出場で、失点は27……。クリーンシートは3度のみで、今月2日の時点でチームの降格は決まった。
 
 新天地として選んだダンディー・Uは、加入前から断トツの最下位。ベテランGKに期待されたのは後方からの安定感だったが、経験豊富な川島にしても、脆弱なバックラインを擁するチームの守備ブロックを立て直すのは容易ではなかった。
 
 また、本人も実戦から長らく遠ざかっていたため、特にチーム合流直後は試合勘が欠落。デビュー戦となった1月2日のダンディーFCとのローカルダービーでは、川島のミスから失点を喫した。
 
 それでも徐々に、「今までにない対応力を磨かなければいけないリーグ」と川島自身が形容した、上手さよりも粗さが目立つサッカーに順応していき、パフォーマンスも向上させた。
 
 しかし、直近の5試合で15失点を喫してさらに負けがこむなど、ノルマとしていた残留はならず、さらに最終戦では出場機会もなかった。
 
 移籍は既定路線であり、本人は欧州残留を目指しているが、レベルの低いスコットラントで最下位に沈んだチームのGKを必要とするチームは少ないだろう。状況は厳しい……。(松澤浩三)

イージーミスで流れを止めてしまうのは、これまでにも何度かあった。この部分の改善なくして、定位置確保は難しい。 (C) Getty Images

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DF
吉田 麻也
サウサンプトン(イングランド)
20試合・1得点・0アシスト
 
×頑張りましょう
 
 出だしは悪くなかっただけに、より残念なシーズンとなった。
 
 開幕直後は、CBとして4戦連続出場。ワトフォード戦やノリッジ戦では、格下ということもあったが、以前よりもプレーに余裕が見られ、“プレミア慣れ”した吉田の姿があった。
 
 その後、夏の移籍市場が閉まる直前にフィルジル・ファン・ダイクが加入し、吉田は右SBとして出場機会を与えられる。
 
 とりわけビッグチームとの対戦で重用されるケースが多いなど、ロナルド・クーマン監督から厚い信頼を勝ち得た吉田。本人も、「選手としての幅を広げるチャンス。レギュラー奪取するくらいの気持ちで頑張る」とやる気を見せていた。
 
 しかしその後、 悪癖ともいえる集中力欠如からのケアレスミスが目立ち始め、11月下旬のマンチェスター・シティ戦では、相手の先制点へと繋がる痛恨のミスを犯すなど、レギュラー奪還に向けての流れを自ら妨げてしまった。
 
 後半戦になると出場機会がぐっと減少。スタメン入りはわずかに2回で、今年は交代出場を含めても7度しかピッチに立てなかった。
 
 チームはプレミアリーグが創立された1992年以降、クラブ史上最多の勝点をゲットし、6位(これも06-07シーズンと並ぶ最高記録)につけたが、吉田個人は尻すぼみの状態でシーズンを終えた。
 
 最近は「先のことは分からない」と弱気のコメントも出始めている吉田。出場機会を求めて、今夏中に他チームに新天地を求めることもありえる。(松澤浩三)

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