生き残れるかどうかは主力のコンディションも重要なファクターに。
5月17日、ヨアヒム・レーブ監督がEURO2016に向けたドイツ代表の暫定メンバーの27人を発表した。
2年前のブラジルW杯から、代表を引退したフィリップ・ラーム、ミロスラフ・クローゼ、ペア・メルテザッカーのほか、ロン=ロベルト・ツィーラー、エリック・ドゥルム、マティアス・ギンター、ケビン・グロスクロイツ、クリストフ・クラマーの5人が外れた。
「勝点78をとったチームからたった3人(マッツ・フンメルス、マルコ・ロイス、ユリアン・ヴァイグル)だけ?」
今回のメンバー選考について、そう不満を述べたのはドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOだ。どのクラブ関係者にとっても所属する選手は特別な存在なのだろう。
ただドゥルムやギンターはドルトムントで定位置を勝ち取れず、W杯に続いて落選したシュメルツァーもこれまでの代表戦でほとんど良いプレーを見せられなかった。妥当といえば、妥当な選択だったと言える。
むしろ中盤で効果的なプレーを連発していたゴンサロ・カストロのほうが代表入りに相応しかったが、錚々たる顔ぶれが名を連ねるドイツの中盤に割って入るのは難しかった。イルカイ・ギュンドアンは右膝の怪我さえなければ、間違いなくEURO行きの切符を勝ち取っていたはずだ。
注目はなんと言っても、ヨシュア・キンミッヒ、ユリアン・ブラント、ヴァイグルの初選出組と、昨年11月のフランス戦でA代表デビューを飾ったレロイ・サネの95~96年生まれの“若手4人衆”だ。レーブ監督はこう語っている。
「彼らのことは長い間チェックしてきた。キンミッヒは中盤、最終ラインと多くのポジションでプレーでき、クラブでは高いレベルのトレーニングを積んで、チャンピオンズ・リーグでも活躍している。ヴァイグルはドルトムントで重要な役割を果たし、視野の広さと戦術理解力が素晴らしい。ブラントは技術レベルが非常に高く、スピードが抜群だ。ザネもものすごいスピードの持ち主で、例外的なクオリティーを備えている」
彼らがそのまま最終メンバーまで残れるかどうかは、トレーニングでのパフォーマンスはもちろん、主力のコンディションも重要になってくる。特にシーズンを通して故障を繰り返したキャプテンのバスティアン・シュバインシュタイガーの状態は、大きな懸念材料だ。長丁場のビックトーナメントでは彼のような精神的支柱は欠かせない。本当に間に合うのか、復帰できるとしてもいつまでに戻ってこられるのか。それらを見極めたうえで、レーブ監督が最終的な判断を下すだろう。「トップコンディションの彼は我々にとって重要な存在だ。もう少し待つ必要があるが、間に合うのではないかと思っている」と今のところは楽観的に見ているようだ。
さらにドイツにとって痛いのが、シュバインシュタイガーに次ぐ第2キャプテン候補のサミ・ケディラの負傷だ。5月6日に肉離れの負傷を再発させ、いまだ戦列に復帰できていない。本大会までに間に合うかは微妙な状況で、こうした状況を考えるとヴァイグルがメンバー入りを果たす可能性は小さくなさそうだ。
2年前のブラジルW杯から、代表を引退したフィリップ・ラーム、ミロスラフ・クローゼ、ペア・メルテザッカーのほか、ロン=ロベルト・ツィーラー、エリック・ドゥルム、マティアス・ギンター、ケビン・グロスクロイツ、クリストフ・クラマーの5人が外れた。
「勝点78をとったチームからたった3人(マッツ・フンメルス、マルコ・ロイス、ユリアン・ヴァイグル)だけ?」
今回のメンバー選考について、そう不満を述べたのはドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOだ。どのクラブ関係者にとっても所属する選手は特別な存在なのだろう。
ただドゥルムやギンターはドルトムントで定位置を勝ち取れず、W杯に続いて落選したシュメルツァーもこれまでの代表戦でほとんど良いプレーを見せられなかった。妥当といえば、妥当な選択だったと言える。
むしろ中盤で効果的なプレーを連発していたゴンサロ・カストロのほうが代表入りに相応しかったが、錚々たる顔ぶれが名を連ねるドイツの中盤に割って入るのは難しかった。イルカイ・ギュンドアンは右膝の怪我さえなければ、間違いなくEURO行きの切符を勝ち取っていたはずだ。
注目はなんと言っても、ヨシュア・キンミッヒ、ユリアン・ブラント、ヴァイグルの初選出組と、昨年11月のフランス戦でA代表デビューを飾ったレロイ・サネの95~96年生まれの“若手4人衆”だ。レーブ監督はこう語っている。
「彼らのことは長い間チェックしてきた。キンミッヒは中盤、最終ラインと多くのポジションでプレーでき、クラブでは高いレベルのトレーニングを積んで、チャンピオンズ・リーグでも活躍している。ヴァイグルはドルトムントで重要な役割を果たし、視野の広さと戦術理解力が素晴らしい。ブラントは技術レベルが非常に高く、スピードが抜群だ。ザネもものすごいスピードの持ち主で、例外的なクオリティーを備えている」
彼らがそのまま最終メンバーまで残れるかどうかは、トレーニングでのパフォーマンスはもちろん、主力のコンディションも重要になってくる。特にシーズンを通して故障を繰り返したキャプテンのバスティアン・シュバインシュタイガーの状態は、大きな懸念材料だ。長丁場のビックトーナメントでは彼のような精神的支柱は欠かせない。本当に間に合うのか、復帰できるとしてもいつまでに戻ってこられるのか。それらを見極めたうえで、レーブ監督が最終的な判断を下すだろう。「トップコンディションの彼は我々にとって重要な存在だ。もう少し待つ必要があるが、間に合うのではないかと思っている」と今のところは楽観的に見ているようだ。
さらにドイツにとって痛いのが、シュバインシュタイガーに次ぐ第2キャプテン候補のサミ・ケディラの負傷だ。5月6日に肉離れの負傷を再発させ、いまだ戦列に復帰できていない。本大会までに間に合うかは微妙な状況で、こうした状況を考えるとヴァイグルがメンバー入りを果たす可能性は小さくなさそうだ。