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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「今シーズンのチーム総括。9得点・7アシストの香川はベストプレーヤーのひとりだ」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2016年05月12日

トゥヘルを新監督に招聘した判断は正しかった。

後半戦に調子を上げ、決定的な仕事を連発した香川。スコアラーランキングではチーム3位に。(C)Getty Images

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 中3~4日の過密日程がようやく終わり、ドルトムントは少しばかり息継ぎができる。5月21日にベルリンで行なわれるバイエルンとのDFBカップ決勝を除けば、残すはなにも懸かっていないリーグ戦1試合のみ。7日のフランクフルト戦で敗れたため、前々回のコラムでお伝えした勝点記録の更新の可能性はなくなった。
 
 ケルンとの最終節は無論、勝利しなければならない。良いフィーリングを持ってベルリンに向かえるように――。
 
 33節でバイエルンの優勝が決まり、数か月前からわかっていたことだが、ドルトムントの2位が確定した。今回のコラムではチーム総括をしたいと思う。
 
 結論から先に言えば、ユルゲン・クロップに代えてトーマス・トゥヘルを監督に招聘した判断は正しかった。この新指揮官は、昨シーズン不調だった主力選手の能力をふたたび限界近くまで引き出したからだ。それは、私が開幕前にトゥヘルがクリアしなければならない最重要課題として挙げていたことでもある。マッツ・フンメルス、イルカイ・ギュンドアン、そしてチームMVP級の輝きを放ったヘンリク・ムヒタリアンの復調は、飛躍の大きな要因となった。
 
 怪我による離脱期間をかなり短くしたこともトゥヘルと彼を支えるコーチ陣の功績のひとつで、これは練習やリカバリーの方法を変えた効果に加えて、効率的なプレースタイルにも依るだろう。クロップが導入したゲーゲンプレッシングはエネルギーを大きく消耗するし、その事実は先週のEL準決勝を観戦して再認識した。
 
 後半戦の途中からパフォーマンスを上げた香川真司も、ベストプレーヤーのひとりに数えられる。0-1で敗れたフランクフルト戦ではあまり目立たなかったものの、リーグ戦28試合で9得点・7アシストを記録。スコアラーランキング(得点とアシストの合計値で算出)はチーム3位で、同僚のマルコ・ロイス(11得点・3アシスト)を上回っている。
 
 試合の終盤に崩れたリバプール戦以外は、今シーズンのドルトムントは全体的にポジティブな評価が下せる。あとはDFBカップを優勝で締め括れれば、文句なしだ。
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