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大岩ジャパンのセンターフォワード問題。軸は細谷真大で揺るがない。OA枠は使用せず、サブ候補を挙げるなら藤尾、小田、福田か

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2024年05月27日

狡猾な抜け出しと点で合わせる動きは世代トップクラス

復調傾向にある細谷。得点源としてはもちろん、守備の貢献度も見逃せない。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 パリ五輪の初戦まで約1か月半。アジア王者としてフランスの地に乗り込むU-23日本代表は、グループステージで7月24日にパラグアイ、27日にマリ、30日にイスラエルと対戦する。

 メンバーの登録人数は18人+バックアップの4人。選考は佳境を迎えており、それぞれの選手たちが所属クラブでアピールに励んでいる。

 ただ、五輪はインターナショナルマッチウィーク外の開催になるため、チーム編成は一筋縄ではいかない。海外クラブ所属の選手に関しては、山本昌邦ナショナルチームダイレクターを中心に交渉を進めているが、最後の最後まで誰がメンバー入りできるかは見通せないのが現状だ。

 それはオーバーエイジ(OA)枠にも当てはまり、先のU-23アジアカップ優勝後から数名の候補者が報道されてきたが、名が挙がっても消えてを繰り返しており、こちらも土壇場まで誰が抜擢されるかは不透明だ。

 OAで誰を招集し、どのポジションに配するかの予測は難しいが、現状ではCBとセントラルMFにそれぞれOA枠を使うことが予想されている。では、残された1枠はどのように使うべきなのか。誰をチームに組み込めるかで話は大きく変わってくるが、センターフォワードもOA枠の候補として挙がっている。
 
 現状ではセンターフォワードに関しては、細谷真大(柏)が軸。2022年3月のチーム立ち上げ当初から、エースとして大岩剛監督が率いるU-23代表を牽引してきた。狡猾な抜け出しと点で合わせる動きは世代トップクラスで、推進力と献身的な守備でも貢献する。

 昨季のJ1では14ゴールを挙げており、11月にはA代表の一員としてワールドカップのアジア2次予選に参戦し、今年1月にはアジアカップも経験した。実績は頭ひとつ抜けており、本大会でもセンターフォワードの軸として活躍が期待されている。

 ただ、気掛かりなこともあり、今年に入って調子を落としていた点だ。今季は開幕から無得点が続き、U-23アジア杯までネットを揺らせなかった。同大会中もグループステージで決定機を決め切れず、不安視する声も少なからず聞こえていた。

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