中村が語るチームの課題|「相手の足を止めていない」「どっちに来るか分からないパス回しをしていない」
6節・鳥栖戦を終えた中村は「まだまだ改良の余地がある。試合ごとにメンバーが代わるから、新しい課題が出てくる」と語った。彼のコメントから今後の課題をあぶり出し、第1ステージ優勝のポイントを探る。
中村憲剛(川崎/MF)
■課題1 「相手の足を止めていない」
結局、課題は鹿島戦の後半と同じ。相手の足を止めていない。だから相手は「そこに来るだろう」みたいな守備がしやすい。特に今日の前半はそうだった。
相手は完全に外(サイド)を捨てていて、(谷口)彰悟やエウソン(エウシーニョ)にボールが入っても、キム・ミヌなどは慌てて寄せに来なかった。相手が構えているところに突っ込むから、そりゃカウンターを食らうよね。
サイドを変えて、空いたところを突いていけばいいんだけど、ウチはなまじボールを運べてしまうからね。
■課題2 「どっちに来るか分からないパス回しをしていない」
横パスを1本、2本つなげば間が空くけど、それがないから苦労する。普通に右に出しますって言って右に出し、左に出しますって言って左に出している。どっちに来るか分からないというパス回しをしていない。
結局、(大久保)嘉人や(小林)悠のところにバチンっと来られる。ただ後半は、高橋選手の脇(のスペース)を田坂が上手く使って、前は4対4のような形になった。あとは「今日は、これで決めるか決めないか」だと思っていた。
自分も攻撃に参加しようと思っていたけど、カウンターを食らうのが嫌だった。参加するのは、相手を自陣に押し込んだ時だけというのを意識していた。