最大の山場が次節からの3連戦――7節のFC東京戦、8節の浦和戦、9節のG大阪戦。
川崎にとって最大の山場が、次節からの3試合だ。FC東京との「多摩川クラシコ」を皮切りに、浦和、G大阪と“東西の横綱”が待ち構える。
7節(4月16日/15:00) FC東京@味スタ
8節(4月24日/16:00) 浦和@等々力
9節(4月29日/13:00) G大阪@吹田S
難敵揃いで3連敗すらあり得るカードだが、裏を返せば“一気に加速するチャンス”とも捉えられる。まずは次節の多摩川クラシコで、中村が語る課題を多少なりとも改善できるかがポイントになりそうだ。
好材料のひとつは、左太腿痛で5節の鹿島戦は途中出場となった大久保の回復ぶりだ。フル出場した鳥栖戦で「両足をつった」と振り返ったが、日に日に状態は良くなっており、FC東京戦までにさらに回復するだろう。
また、E・ネットの先発起用をはじめ、登里享平の今季リーグ戦初出場や原川の移籍後リーグ戦初出場もあり、競争の激化による良い緊張感が漂っている。
奈良竜樹やエドゥアルドが最終ラインの柱としてフル稼働すれば、韓国代表GKのチョン・ソンリョンもビッグセーブを連発し、守備陣の奮闘は評価に値。一方、攻撃面は「まだまだ良くなる」(大久保)だけに、期待はどこまでも膨らむばかりだ。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)