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ハードワーク、だけじゃない。攻撃でも違いを見せた前田大然が、北朝鮮戦で打った布石。フル出場は指揮官の信頼度が高まった証拠だ

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月22日

強度の高い守備を前面に押し出す

北朝鮮戦に先発した前田。左サイドで攻守に奮闘した。写真:サッカーダイジェスト/JMPA代表撮影

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[W杯予選]日本 1-0 北朝鮮/3月21日/国立競技場

 先のアジアカップで8強敗退という大きな挫折を経て、チーム再建が求められる日本代表。2026年北中米ワールドカップに向け、再出発となった3月21日の北朝鮮戦(アジア2次予選)では、力強い一歩を踏み出さなければいけなかった。

 特に不安視されたのが、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と三笘薫(ブライトン)の両ウイングの不在。右に関しては、アジアカップで存在感を示した堂安律(フライブルク)がいるからまだいいが、左はなかなか代役が定まらない状況が続いていた。

 森保一監督は昨年3月の第二次体制発足後、非凡な得点力を誇る中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)を重用。彼自身も8戦6発という結果を残してきたが、個の打開力という部分では見劣りするところも少なくない。

 中村が怪我で不在だった11月シリーズでは相馬勇紀(カーザ・ピア)と浅野拓磨(ボーフム)を抜擢したが、これも確固たる解決策ということにはならなかったのだろう。今回も彼ら3人を含めてどうするかが注目されていた。
 
 そこで、森保監督が北朝鮮戦で抜擢したのが、前田大然(セルティック)だった。指揮官はアジアカップのイラン戦でも前田を左サイドで先発起用。“鬼プレス”を武器とする韋駄天は、ロングボール供給の起点となっていた相手右SBレザイアンを阻止する仕事を全うした。

 前田がベンチに下がってからイランの蹴り込みサッカーが威力を増し、最終的に日本が1-2で屈することになったのを考えると、森保監督も前田の重要性を再認識したはずだ。

 今回も前田は強度の高い守備を試合開始から前面に押し出した。開始2分の田中碧(デュッセルドルフ)の先制弾も、前田のボール奪取がきっかけ。田中が左サイドのポケットを取って右に展開。堂安が折り返したところに南野拓実(モナコ)が詰め、このこぼれ球を再び堂安が拾ってマイナスに折り返したところに田中が飛び込み、鮮やかなシュートでネットを揺らした。

 この直後にも前田は自らのボール奪取から決定的なシュートを放つ。これはわずかに枠の外。「あれを決めたら、もっと楽な試合になったかなと。そこは反省しないといけない」と本人も申し訳なさそうにコメントしていた。

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