北朝鮮との2連戦、FWの起用法は? 主軸は上田綺世、空中戦に強い小川航基がキーマンに

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月20日

今季はオランダで公式戦12ゴール

約4年ぶりに代表復帰した小川。「いろんなパターンで得点できるのが僕の強み」だ。写真:REX/アフロ

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 サッカー界にとどまらず、社会的関心の高い2026年北中米ワールドカップ・アジア2次予選の北朝鮮との2連戦。アジアカップで惨敗の日本代表にとっては重要な出直しのシリーズとなる。3月21日に国立で、26日には平壌の金日成スタジアムで対戦する。

「こっちのホームとあっちのチームだと全く別の戦いになる。まずは変に意識し過ぎず、ホームでしっかり勝点3を狙っていければいい」と久保建英(レアル・ソシエダ)も強調。第1戦は相手の戦意を削ぐような内容と結果で勝って、敵地に乗り込みたいところだ。

 そのためにも、決めるべきところで決められる点取り屋の存在が必要不可欠。第二次森保ジャパン発足後のFW陣を見ると、2023年に7得点、アジアカップでも4得点を挙げている上田綺世(フェイエノールト)がエースに最も近い存在だ。

 裏抜けやクロスなど多彩なパターンでゴールを奪える彼への森保一監督の評価は高い。長年、課題と言われたポストプレーに関しても、ここへきて目に見える進化を遂げており、今回の北朝鮮2連戦も上田が主軸になるはず。21日のゲームもスタメンが濃厚と見てよさそうだ。

 一方で、森保監督は浅野拓磨(ボーフム)に絶大な信頼を寄せている。アジアカップでもイラク戦で1トップに抜擢。北朝鮮がハイプレスを仕掛けてくるという情報もあるため、爆発的なスピードで背後を突けるこの男を最前線に配置するという選択肢もないわけではない。
 
 ただ、今回の日本はご存じの通り、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と三笘薫(ブライトン)の“左右の槍”が揃って不在。サイドに推進力をもたらすために、速さと泥臭さを併せ持つ浅野のサイド起用は十分に考えられる。

「監督からはどこでも考えていると言われている」と本人も語っており、心の準備はしている様子。同じスピードタイプの前田大然(セルティック)も所属先で左右のサイドを主戦場としており、やはり外でのプレーがメインになりそうだ。

 となると、上田と並ぶFWと位置づけられるのは、今季はオランダで公式戦12ゴールを奪っている小川航基(NEC)しかいない。2019年のE-1選手権以来のA代表復帰となった186センチの大型FWは空中戦に強く、左右のクロスから競り勝ってゴールできる貴重な存在なのだ。

 ゴール前に人数をかけて守ってくる格下の相手が多いアジアの戦いでは、クロスからの得点力というのが非常に大きな意味を持つ。リスタートにしても同様で、「高さで勝てる点取り屋」がいるかいないかで、試合展開は大きく変わってくるのだ。

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