北朝鮮との2連戦、FWの起用法は? 主軸は上田綺世、空中戦に強い小川航基がキーマンに

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月20日

上田が先発、小川は途中出場か

23年は7得点、アジア杯では4得点。抜群の決定力を誇る上田がFW陣の軸となるだろう。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 上田も長身ではあるが、ヘディングよりも左右両足のシュートの方が得意。空中戦から点も取れる選手というイメージではない。もちろん浅野も前田もそのタイプではないだけに、小川の参戦によって、日本に新たなオプションがもたらされるのは間違いないだろう。

「僕の得点パターンを見てもらったら分かると思いますけど、クロスからのゴールっていうのは非常に多彩なものがある。ヘディングにしても、タイミングを駆け引きするなど、いろんなパターンで得点できるのが僕の強み。日本の力になることはできると思いますね。

 セットプレーに関しても、僕自身は結構、点を取っている。特に最終予選、2次予選ではセットプレーも非常に大きなカギになってきますし、そういった部分でも力になれると思います」

 堂々とこう言ってのけるほど自信をみなぎらせる小川。A代表からは4年3か月も遠ざかっていたが、彼はもともと東京五輪世代のエースFW筆頭だった。

 板倉滉(ボルシアMG)や堂安律(フライブルク)らとともに2016年U-19選手権や2017年U-20W杯にも出ていて、数々の修羅場もくぐってきている。それも心強い要素。森保監督が長い間、成長を待ち望んでいた大器が満を持して代表の戦力になるのだ。
 
 しかしながら、過去の積み上げと実績を重要視する指揮官がいきなり小川を公式戦の北朝鮮戦でスタメン起用するとは考えにくい。ホームでの一戦はまず上田でスタートから戦い、途中から小川という形になるか。そういうなかで小川が強烈なインパクトを残してくれれば、今後の序列が変わることも少なからずありそうだ。

 そのうえで、平壌でのアウェーゲームを迎えるが、浅野、前田を含め、誰が出るか分からない状況になれば、日本にとってはポジティブ。敵も出方が分からず、苦労するはずだ。

 そうやって誰をチョイスしてもいいような多彩なFW陣を用意できれば理想的。特に小川のパフォーマンスに注目しながら、この2連戦でより多くのゴールを奪い、死に物狂いでぶつかってくる北朝鮮を退けてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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