現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「代表ウイーク突入は香川にとってなによりの朗報だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2016年03月23日

今の香川は、自信を失っているように見える。

パフォーマンスが安定しない香川。代表ウイークで心機一転し、終盤戦で本領を発揮できるか。(C)Getty Images

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 3月22日、DFL(ドイツ・サッカーリーグ機構)が今シーズンの30節から最終節までの詳細な日程を発表した。
 
 もっとも、32節のドルトムント対ヴォルフスブルク戦と、33節のフランクフルト対ドルトムント戦の日付は確定していない。ヨーロッパリーグ(EL)でユルゲン・クロップ監督率いるリバプールと激突するドルトムントの結果次第で、状況が変わるからである。
 
 私が日程について触れたのは、それが香川真司に好影響を与えると思うからだ。当然ながら試合数が多ければ、出場機会が増える可能性が高まる。
 
 3月13日のマインツ戦でまずまずのパフォーマンスを見せた香川は、73分にゴールを叩き込んだ。4日後に行なわれたELのトッテナム戦は出番がなかったが、これはトーマス・トゥヘル監督がローテーション制を採用したからで、心配する必要はない。
 
 香川にとって痛恨だったのは、20日のアウクスブルク戦だ。先発出場を飾るも、低調な出来に終始。交代を命じられた62分以降にドルトムントは2ゴールを挙げ、3-1で勝利した(試合レポートはこちら)。
 
 今の香川は、自信を失っているように見える。そんな彼にとっての朗報は、ベストのタイミングで代表ウイークに突入したことだ。いつもと違う環境に身を置くことはとても重要で、新たなモチベーションを持ってドルトムントに戻ってこられるだろう。
 
 そんな香川とは打って変わり、調子がいいのがドルトムントだ。パフォーマンスは素晴らしく、チームとして成熟した印象を受ける。たとえばアウクスブルク戦では、主砲ピエール=エメリク・オーバメヤンが不在なうえにマルコ・ロイスの調子が良くないなか、しっかりと勝ち切った。
 
 残りのリーグ戦7試合を全勝で終えても、なんら不思議はない。しかし、優勝は難しいだろう。バイエルンがチャンピオンズ・リーグ準々決勝で格下のベンフィカと戦う運びになり、その2試合でさほど負担がかからないはずだからだ。
 
 最後に少し個人的なことを言わせてもらいたい。1976-77シーズンに行なわれたチャンピオンズ・カップ(現チャンピオンズ・リーグ)決勝のリバプール対ボルシアMG戦を見て以来、私はリバプールのファンである。
 
 実際に、私は“レッズ”(リバプールの愛称)の試合をほぼ欠かさずテレビで見ている。だからこそ、こう言い切れる。ドルトムントはいい対戦相手を引き当てた、と。
 
 ドルトムントのほうが、リバプールより明らかに戦力値が上だ。仮にイングランドの中堅チーム(ファンとしてはこう書くのは辛いが)に敗れれば、かなり大きなサプライズとなる。
 
 いずれにせよ、ドルトムントにはまだ多くの試合が待っている。それは香川にとって、紛れもなくプラス材料だ。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
 
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
 

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