【スペイン代表】EURO本大会で前線とゴールマウスに立つのは? テストマッチではアドゥリスとデ・ヘアの出来に注目

カテゴリ:ワールド

豊福晋

2016年03月22日

アドゥリスがFWの枠を手に入れるのに必要なのは、得点のみ。

今シーズンはここまでリーガで17ゴールを挙げているアドゥリス。スペイン代表では、2010年に1試合プレーしているが、35歳にしてこの数字を大きく伸ばすことはできるか。 (C) Getty Images

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 3月24日にイタリアと、その3日後にはルーマニアと対戦するスペイン。6月のEUROフランス大会に向けて最後のテスト機会となる今回、最大の注目点はFW陣となる。
 
 ダビド・ビジャという一時代を築いたストライカーが代表チームを去ってからというもの、スペインはここまでFW陣を固定できていないからだ。
 
 今回、ビセンテ・デル・ボスケ監督は、ここに爆弾を落としてきた。アリツ・アドゥリス(ビルバオ)の招集である。
 
 4-3-3と4-2-3-1を併用するスペイン代表のCF枠は3。最有力は、パコ・アルカセル(バレンシア)、アルバロ・モラタ(ユベントス)、ジエゴ・コスタ(チェルシー)の3人である。
 
 しかし、アルカセルはここまで低調であり、モラタは終盤に入ってからは目立った活躍をしているものの、シーズンを通じては今ひとつ。D・コスタも同じで、彼の場合はエバートン戦の件(ガレス・バリーに噛みついたとして退場)でも明らかなように、素行にも問題がある。
 
 スペイン国内では、この3人よりも明らかに良いパフォーマンスを見せているアドゥリスを推し風潮が強くなってきており、デル・ボスケもついに、このタイミングで招集に踏み切った。
 
 とはいえ、デル・ボスケは保守的な監督である。冒険よりも安定を、改革よりも継続を求めるタイプであり、現時点では前述の3人をフランスに連れて行く可能性が高い。
 
 アドゥリスがこの序列を変えるには、何より結果が求められる。つまり、この2試合で得点を挙げることだ。そうすることで老将の考えを変えられるかが、一番の注目点となる。
 
 彼の特長は、相手に背を向けた状態でのトラップの上手さと、滞空時間の長さを活かした空中戦の強さ。この点では、候補者のなかでも群を抜く。フィニッシュに関しても、クロスに合わせる技術は非常に高い。
 
 周囲が合わせてくれれば結果は出せる――そんな自信も窺わせるアドゥリスだが、アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)不在の今回、2列目では唯一不動の存在であるダビド・シルバとどれほどのコンビプレーを見せられるかが重要となる(どれだけ出場時間が与えられるかにもよるが……)。
 
 2月に35歳になったアドゥリス。モラタのようにドリブルで数人を抜き去ることも、D・コスタのように闘志剥き出しのフィジカルバトルを挑むこともない。前線でのプレッシングでも厳しさに欠ける彼は、“静的な”FWと言える。強さという点では、他の3人のほうが上だろう。
 
 当然ではあるが、アドゥリスを入れることによってプラスになる点もあれば、マイナスになる点もある。果たしてこの点を、デル・ボスケがどう判断するだろうか。

最近はプレー以外の部分が目立ってしまっているD・コスタ。ポジションを守り、名誉挽回となるか。 (C) Getty Images

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