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スピードとインテンシティが全盛の時代に、信じ難い滑らかな動きで多大な影響を与える。マドリーの元指揮官が感服するバルサ戦士【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2023年11月06日

悪魔に憑かれたように走る選手が多い

ソシエダ戦で戦線に復帰したペドリ。(C)Getty Images

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 最近、フットボールの試合を見ていると、記憶に基づいてプレーする選手や、悪魔に憑かれたように走る選手が多い一方で、狡猾さを持った選手が減っていることに気づかされる。

 背景にあるのはストリートの文化の衰退だろう。大部分の選手は遊び心を発揮しようとしても限界を露呈している。ただそんな中だからこそ、少数の賢者たちの希少性が浮かび上がってくる。

 彼らはほとんど常にすべきことをし、時に驚くようなプレーを繰り出す。数学的論理思考を適用しながらゲームをコントロールしたかと思えば、搾取可能なスペースを常に求める探検家と化して、危険を察知し試合の流れを引き寄せるプレーを見せる。

 自分の得意なテリトリーに持ち込むことしか興味がない自然な知性で、淡々と自らの存在価値を示す様子はとても面白い。ピッチを歩き回り、まるで地雷のように、ダメージを与えるスペースやタイミングを狙う姿を見ていてとても楽しくなる。

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 ペドリはその典型的な選手だ。無関心で怠惰な捕食者のような顔をしているが、頭の中に試合の地図を描き、まるで自分の所有物のようにチームを動かし、相手が少しでも隙を見せると、勝敗を左右する働きを披露する。

 スピードとインテンシティが全盛の今日のフットボールにおいて、これほど滑らかな動きをする選手が、ピッチ上で多大な影響をもたらし、逆に欠場している試合で、その影響がこれほどまでに浮かび上がることはにわかに信じがたい。バルセロナにおけるペドリは、常に正確な時を刻む時計であり、我々がそれに気づいた時には、すでに彼を中心に試合が回っている。

 集団的なスピードアップを重視する昨今のフットボールは、ペドリのようなトレンドに逆行した才能を持つ選手の立ち位置を危うくしているように思える。

 しかし、私に言わせれば、だからこそ彼らはかつてないほど重要な存在なっている。なぜなら偉大なフットボールには、スピードと同じくらい、緩急やタメと言った要素も不可欠だからだ。
 
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