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「久保はいろんな位置にいたけど…」絶好調の森保ジャパン。元日本代表がさらなる進化のために“3つの修正すべきポイント”を提示する

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2023年10月18日

フィジカル面の“強み”がかなり増してきている

チュニジア戦で全得点に絡んでみせた久保。スペインでも好調を維持している。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ノエビアスタジアム神戸で行なわれたチュニジア戦を2-0で制し、国際Aマッチの連勝を「6」に伸ばした森保ジャパン。11月のワールドカップ・アジア予選、年明け1月のアジアカップに向けて順調な歩みを示しているが、浮き彫りになった課題も少なくない。現地観戦した元日本代表MF、橋本英郎氏が鋭く考察する。
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――◇――◇――◇――

 チュニジア戦でキーになったポイントと、試合からみえてきた課題を私なりに分析しました。勝利を手繰り寄せたポイントはふたつになります。

 まずは「攻撃→守備の切り替えの速さ」。もともと日本が得意としてきたところですが、この切り替えの精度が抜群に上がってきています。昨日の試合ですと、冨安健洋選手、板倉滉選手の両センターバックは自軍ポゼッションの際はあまりプレッシャーを受けることはありませんでした。そうした意味で体力的にも余裕があったのかもしれませんが、前線や中盤で奪われたあとのアクションが非常に速かったです。

 前の選手はボールの周辺にいるのでスムーズに切り替えができていました。加えて、上記のようにボールから離れたセンターバック、サイドバックも狙いを持って連動してプレスを掛けていました。そのため、チュニジアはボールを奪ったあとにパスを繋いで突破を図ろうとしても、最終的には日本のDFラインを崩せませんでした。

 また、中盤の遠藤航選手のフィルターが突破される回数も少なく、チュニジアはボールキープができたとしても素早い攻撃を繰り出せず、自分たちのDFラインでポゼッションするしかありませんでした。

 次に「フィジカル面の成長」を挙げます。日本はこれまで何かとフィジカル面の弱さを指摘されてきましたが、チュニジア戦などではもはや互角、ないしは勝てるシーンが増えていました。チュニジアにボールキープされていてもプレッシャーを常に感じさせ、それだけではなく日本ボールの際も、チュニジアのプレスに対して怖がることなく、身体を使いながらブロックしてポゼッションしていました。
 
 ふたつの得点シーンでもその傾向が顕著でした。1点目のシーンでは、久保建英選手に相手DFがアプローチしてぶつかり取られそうになりました。そこで倒れることなく、逆にDFのプレスの力を利用して前へ進んで行きました。チュニジアのDFはファーストアタックでボールが取れると思っていたはず。彼らが感じている日本人選手のサイズからは、想像がつかないほどのフィジカル(バランス・体幹の強さ)があったということです。

 2点目のシーンでは、久保選手が身体を上手く使って前へのスペースをみつけると、ドリブルのスピード(緩急)で簡単に突破しました。伊東純也選手、三笘薫選手も同じような形での突破が多くみられますが、今回突破したのは久保選手でした。今までは三笘選手や伊東選手くらいが振り切ってドリブルしていた印象でしたが、新たに同じようにドリブルで突破できる選手が出てきたなという印象です。

 それだけではなく、浅野拓磨選手、前田大然選手、昨日ゴールを決めた古橋亨梧選手はいずれも、代表クラスの外国人選手が相手でも振り切れるだけのスピードを有しています。
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