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パリ五輪を目ざすU-22日本代表が最初の山場。頼れるリーダー、藤田譲瑠チマに慢心なし「自分たちが主導して、勝ち切る」

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年09月12日

最終戦の相手はホスト国バーレーン

バーレーン戦でポイントになるのはゲームマネジメント。そこでキーマンになるのが藤田だ。写真:松尾祐希

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 最終予選まであとひとつ。パリ五輪を目ざすU-22日本代表が最初の山場を迎えている。

 来年4月中旬に行なわれるU-23アジアカップ(パリ五輪の最終予選)の出場権を懸け、バーレーンで予選を戦っている大岩ジャパンは、現地12日に最終戦を戦う。

 2連勝で首位に立つ日本は、ホスト国であるバーレーンに引き分け以上で終えれば、グループ1位が決まる状況にある。敗れれば他会場の結果次第。1位通過を決められなかった際は、全11グループの2位の上位4か国に入れば勝ち抜けとなる。

 選手たちはそれぞれクラブでのリーグ戦を終えて代表に合流しただけではなく、日没後も30度以上の酷暑と、決して恵まれた環境で戦っているわけではない。しかし、海外組は事前に暑熱対策を施しており、今回の遠征には日本から専属のシェフが帯同しているおかげで、選手たちのコンディションは整ってきた。

「暑さには慣れない」と選手たちは“異常な暑さ”との戦いを続けているが、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)以外は、1戦目と2戦目のメンバーを総入れ替えで戦えたことで、疲労度も最小限に留めて最終戦に臨める。

 最終戦で対峙するバーレーンに対し、日本はどう挑むのか。実力的には日本が上だが、アジアの戦いはそんなに簡単ではない。ホスト国のアドバンテージだけではなく、守りを固めてくる相手を崩す作業の難しさは、パレスチナとの第2戦(1-0)ですでに味わっている。
 
 序盤は相手のロングボールに手を焼き、先制点を奪ってからは2点目を最後まで奪えずに試合を終えた。だからこそ、ポイントになるのはゲームマネジメント。そこでキーマンになるのが、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)だ。

 パキスタンとの初戦(6-0)でゲームキャプテンを務めるなど、昨年3月のチーム発足当初からリーダーとして大岩ジャパンを牽引してきた中盤の大黒柱は、今予選で確かな存在感を示している。

 パキスタン戦では4-3-3のアンカーで先発出場すると、攻守のつなぎ役として役割を全う。セカンドボールの回収や球際で強さを見せるだけではなく、攻撃面では鋭い縦パスや推進力で、攻撃の起点として機能した。

 パレスチナとの2戦目は75分から途中出場。攻めあぐねていたチームを活性化させるべく、中盤の底でパスを散らしながら、攻め上がってミドルシュートを打ち込む場面もあった。

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