決定機逸も悔やむ
[J1第26節]C大阪 3-0 川崎/9月2日/ヨドコウ桜スタジアム
C大阪のサポーターが盛り上がるなかで迎えた試合終了のホイッスル。スコアボードには0-3のスコアが書き込まれている。その瞬間、ユニホームで顔を覆い、誰よりも悔しさを表わしたのが、川崎の14番、MF脇坂泰斗だった。
3日前の天皇杯準々決勝の新潟戦はチーム一丸となってPK戦までもつれた一戦を制していた。しかしアウェー連戦という厳しい日程もあって大阪の地では完敗。リーグ戦は直近6試合で2分4敗となった。
勝利への可能性を見い出そうと、チームは奮闘した。疲労も考慮し、選手を入れ替えたなかで、鬼木達監督は従来の4-3-3ではなく、3-5-2へのシステム変更を選択。
序盤こそミスが重なったが、守備時は5バックになるなど徐々に安定し、ウイングバックを生かしながら攻撃も展開した。
しかし52分に、人数をかけた中盤のプレスを突破されると、警戒していたはずのジョルディ・クルークスのクロスから失点。その後は4-3-3に戻し、反撃を試みるも、VAR判定を含めて2本のPKを与えてしまい、0-3で敗れた。
C大阪のサポーターが盛り上がるなかで迎えた試合終了のホイッスル。スコアボードには0-3のスコアが書き込まれている。その瞬間、ユニホームで顔を覆い、誰よりも悔しさを表わしたのが、川崎の14番、MF脇坂泰斗だった。
3日前の天皇杯準々決勝の新潟戦はチーム一丸となってPK戦までもつれた一戦を制していた。しかしアウェー連戦という厳しい日程もあって大阪の地では完敗。リーグ戦は直近6試合で2分4敗となった。
勝利への可能性を見い出そうと、チームは奮闘した。疲労も考慮し、選手を入れ替えたなかで、鬼木達監督は従来の4-3-3ではなく、3-5-2へのシステム変更を選択。
序盤こそミスが重なったが、守備時は5バックになるなど徐々に安定し、ウイングバックを生かしながら攻撃も展開した。
しかし52分に、人数をかけた中盤のプレスを突破されると、警戒していたはずのジョルディ・クルークスのクロスから失点。その後は4-3-3に戻し、反撃を試みるも、VAR判定を含めて2本のPKを与えてしまい、0-3で敗れた。
昨季、クラブ伝統の14番を継承し、今季は副キャプテンとして腕章を巻く試合も増えた脇坂は、常々「チームを勝たせられる存在にならなくちゃいけない」と言い続けてきた。
自らに重い責任を課してきたからこそ、C大阪戦直後の姿には、チームの軸としての悲壮感が漂っていた。
それは言葉にも強く表われていた。
「不運なところもありましたが、1点では自分たちにもチャンスはくると思いますが、2点、3点と失点してしまうと難しくなってしまう。こういったゲームを今シーズンは何回もしているので、もっとよくしていかなければ、勝てる試合も勝てないし、勝つチャンスも起きないと思う。次のリーグ戦まで少し時間がありますし、チームとして先制点を取りに行く作業が圧倒的に足りないと思うので、もう一度やっていく必要があるのかなと」
自身は前半に左からのクロスで迎えた決定機を外していた。
「あのシーンは自分が決めてないので(形を作れたとしても)プラスでもなんでもない。あそこで決められるようにしないと...。あれで先制点を取っていれば...。もっと自分の力を上げないといけません」
ここからAマッチウィークに入り、ルヴァンカップも敗退している川崎は約2週間のインターバルを過ごす。次は9月15日のFC東京戦で、その4日後には、アウェーでのACL初戦、敵地マレーシアでのジョホール・ダルル・タクジム戦が控える。
「僕自身ももっとレベルアップして、高いところでサッカーをできるように、リーグで突き抜けなければいけないと思います。今日のようなゲームで勝たせないと、自分の価値も高まらないですし、もっと味方を引っ張っていく作業をプレーでもそうですし、それ以外でもやっていきたい」
脇坂の決意が結実するゲームが改めて訪れることを願いたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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自らに重い責任を課してきたからこそ、C大阪戦直後の姿には、チームの軸としての悲壮感が漂っていた。
それは言葉にも強く表われていた。
「不運なところもありましたが、1点では自分たちにもチャンスはくると思いますが、2点、3点と失点してしまうと難しくなってしまう。こういったゲームを今シーズンは何回もしているので、もっとよくしていかなければ、勝てる試合も勝てないし、勝つチャンスも起きないと思う。次のリーグ戦まで少し時間がありますし、チームとして先制点を取りに行く作業が圧倒的に足りないと思うので、もう一度やっていく必要があるのかなと」
自身は前半に左からのクロスで迎えた決定機を外していた。
「あのシーンは自分が決めてないので(形を作れたとしても)プラスでもなんでもない。あそこで決められるようにしないと...。あれで先制点を取っていれば...。もっと自分の力を上げないといけません」
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「僕自身ももっとレベルアップして、高いところでサッカーをできるように、リーグで突き抜けなければいけないと思います。今日のようなゲームで勝たせないと、自分の価値も高まらないですし、もっと味方を引っ張っていく作業をプレーでもそうですし、それ以外でもやっていきたい」
脇坂の決意が結実するゲームが改めて訪れることを願いたい。
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