新主将による鮮烈なるハットトリックだ。

　現地９月２日、プレミアリーグ第４節が開催され、トッテナム・ホットスパーはアウェーでバーンリーと対戦。開始４分に先制される不穏なスタートも、チームは怒涛のゴールラッシュを決め込み、終わってみれば５対２の快勝だ。
【動画】ソン・フンミンがバーンリー戦で達成した“衝撃ハットトリック”をチェック！

　その一戦で３得点と気を吐いたのが、今シーズン初めて最前線で起用された韓国代表FWソン・フンミンだ。まず16分、マイノール・ソロモンのパスから技ありのチップショットでＧＫを抜いて同点弾をゲット。今シーズンのリーグ戦初ゴールを叩き出して波に乗ると、63分にカウンターから豪快なダイレクトショットで、66分には鋭い裏への抜け出しからの一撃でゴールを挙げてみせた。昨年９月以来のハットトリックを達成し、堂々マン・オブ・ザ・マッチに選出されている。

　当然、熱狂的にこの一戦をレポートしたのが母国・韓国のメディアだ。

　通信社『聯合ニュース』は「前線で使えばこうなるのだ！」と銘打ち、「アンジェ・ポステコグルー監督は不振のリシャルリソンを諦めてソン・フンミンを１トップで起用した。まさに素晴らしい英断で、答えは簡単だったようだ」と強調。ニュースメディア『OSEN』は「バン！バン！バン！新キャプテンが大爆発だ！」と持ち上げ、ソン自身が試合後に語った「チームみんなで奪ったゴール。３得点より３ポイントに価値がある」という殊勝なコメントを紹介している。

　さらに韓国放送局『SBS』は「手がつけられないパフォーマンスで、英国メディアも軒並み高評価を与えている。採点で9.5以上をつけているところがふたつあり、10点満点のメディアもあるほどだ」と報じている。
 

　大黒柱のFWハリー・ケインがバイエルン・ミュンヘン（ドイツ）に移籍し、欧州トップリーグでの監督経験がないポステコゴルー新監督の手腕が未知数な点など、開幕前は戦術＆戦力面で不安視もされていたスパーズ。しかし蓋を開けてみれば新たなスタイルの下で攻守のタレントが躍動し、３勝１分けと上々のスタートを切っている。リーグ戦４試合で得点11に対して失点が４と数字上も文句なしだ。

　次節のシェフィールド・ユナイテッド戦（ホーム）の先には、アーセナル戦（アウェー）、リバプール戦（アウェー）の２連戦が待ち受ける。シーズン序盤におけるひとつのハイライトとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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