［J２第25節］町田２－２東京V／７月９日／国立競技場

　FC町田ゼルビアは、７月９日に東京ヴェルディと対戦し、２－２で引き分けた。新国立競技場でのJ２初開催だった歴史的な一戦で、エースのエリキが存在感を発揮した。

　２分に安井拓也の縦パスを受けて、藤尾翔太の先制ゴールに繋がるシュートを放てば、38分には、ペナルティエリア内で横パスを出し、安井の追加点をアシストした。

　今季、ここまで14ゴールを挙げてJ２の得点ランキングでトップタイに立っている28歳のブラジル人FWは試合後、「ゴールやアシストにあまり気を取られずに。大事なのは町田が勝利すること。それに集中してやっていきたいし、責任を持ってピッチに立っている」と“フォア・ザ・チーム”を強調した。

　前節が水曜日の開催だったため、１週間で３試合をこなすタイトな日程で、３戦すべてで80分以上プレーしたが、「正直、疲れは残っていない」と話し、次戦に向けた決意を示した。

「今日はビッグゲームをプレーできたけど、次の試合に向けてしっかりと集中していきたいし、今、100％の状態でコンディションが整っているので、次のマリノス戦を考えている」
 

　町田は、12日に行なわれる天皇杯３回戦で横浜F・マリノスと対戦。2019年の夏から20年いっぱいまで横浜でプレーしたエリキにとっては、古巣との対決だ。出場すれば“４連戦”になるが、「機会があれば是非プレーしたい。プレーする準備はできている」と力強く語る。

　対戦したい選手を問われると、「マリノスがどういうメンバーで来るかは分からないので、何とも言えない」としつつ、かつてともに戦ったDF松原健の名を挙げた。また、同胞との対決を心待ちにしているようだ。

「ブラジル人選手は自分にとって特別で、（アンデルソン・）ロペス選手、エウベル選手、マルコス（・ジュニオール）選手、誰が出てくるか分からないけど、ブラジル人選手と対戦するのが楽しみ」

　次戦に向けて、「すごく待ち遠しいし特別な夜になるのではと思う。チームメイトとともに、しっかりと勝利を目ざしてやっていく」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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