【移籍専門記者コラム】監督復帰を熱望する名将リッピがチェルシーに「逆オファー」

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2015年12月11日

一時は監督業からの引退を示唆するも心変わりした。

15年2月に広州恒大を退任後はフリーのリッピ。ここにきて監督復帰に向けて動き出した。(C)Getty Images

画像を見る

 マルチェッロという名前の幻影が宙に浮かんでいる。ファミリーネームはリッピ。ユベントスやイタリア代表などを率いてセリエAからチャンピオンズ・リーグ、トヨタカップ、ワールドカップまで、手に入るタイトルはほとんどすべて獲得した世界屈指の名将だ。
 
 中国(広州恒大)から去った今年2月以降は、「監督の仕事からもう刺激を得られなくなってしまった。執務机や観客席に座っているほうがいい」と言っていたものだ。そして、「テクニカルディレクターになりたい」とも語っていた。
 
 しかし、ノスタルジーに駆られたのか、ここにきて前言を撤回している。今夏に家族とともに地中海に船を浮かべてバカンスを満喫しているうちに、考えが変わったという。
 
「私に足りなかったのは家族との時間だった。今なら自分の仕事に戻ることができる」
 
 しかし、一体どこで? 不運を願っているわけではないが、リッピはすでに3つのクラブにターゲットを絞っている。ラツィオからの打診には、クリスティアン・ブロッキ(現ミランU-19監督)を監督に据えてのテクニカルディレクターという案も含めて、すでに断りの返事を入れた。
 
 同じローマに本拠を置くクラブでも、リュディ・ガルシアの足場が揺らいでいるローマならば、リッピにとっては刺激的なチャレンジになるだろう。来夏に愛弟子のひとりであるアントニオ・コンテ(現イタリア代表監督)にバトンを引き継ぐための環境を作るという期間限定プロジェクトも、「あり」だ。
 
 もうひとつはミラン。アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は何年も前から、テクニカルディレクター(あるいはスーパーバイザー)への就任を持ちかけ続けてきた。
 
 しかし、今回想定されるのは、シニシャ・ミハイロビッチ現監督の下でアイデンティティーを見出せずにいるチームを救う、監督としての役回りだ。オーナーのシニシャ・ベルルスコーニは現指揮官にかなり失望しているからだ。
【関連記事】
【移籍専門記者コラム】イカルディが1月にアトレティコ・マドリーへ? 鍵を握るのはワンダ・ナラ夫人だ!
【移籍専門記者コラム】契約満了間近のラベッシ。ユーベは「待ち」の状態、バルサ行きは裏付けがない
【移籍専門記者コラム】セレソンの新守護神アリソン。ブッフォンの後継者を探すユーベが争奪戦をリード
【ブンデス現地コラム】完全開花したオーバメヤン。ベストの移籍先は!?
【セリエA現地コラム】ユーベの新戦力ディバラ――「テベスの後継者」がいよいよ本領発揮!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ