キャプテンとしてチームをまとめる青山敏弘と、生え抜き16年目の”ミスター・サンフレッチェ”森崎和幸。２シーズンぶりにJリーグ王者に返り咲いた広島が誇る、ボランチコンビの対談インタビューをお届けする。

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――ふたりの対談は、今回が２回目だと伺いました。２年前は、「普段あまり喋らない」と答えていましたが？
 
青山　そこはご想像にお任せします。
 
森﨑　今年はサッカーの会話が多くない？
 
青山　多いっす。カズさんが少し優しくなったから（笑）。
 
森﨑　ちょっと！　変な印象持たれるからやめてよ（苦笑）。
 
青山　年を追うごとに（物腰が）柔らかくなっているというか。
 
――千葉選手も、ふたりは最近よく話していると言っていました。
 
青山　意識はしてないですけど、チームに関することでなにかあれば、真っ先に相談しますね。広島のすべてを知っているし、カズさんに訊けば間違いないですから。
 
森﨑　アオ（青山）は今年キャプテン２年目を迎えて、真のチームリーダーになってきたよね。
 
――去年よりさらに頼もしい存在？
 
森﨑　そうですね。チームが苦しい時に先頭に立って牽引してくれるけじゃなく、練習でも声を出して盛り上げたり、本当に頼もしいです。
 
青山　完全に誘導尋問に乗った！
 
森﨑　なんでなん！　素直に受けれよ、たまには（笑）。
 
青山　もちろん嬉しいですよ。でも、普段から信頼してもらっているだけで十分というか。ピッチ、ロッカールームでのコミュニケーションは深いものが取れている。僕のなかでは言葉じゃなく、信頼が大きいかなと。
 
森﨑　まあ、お互いなにも言わなくても分かり合えているし……。
 
青山　（無言で頷く）
 
森﨑　アオは僕の足りないところを補ってくれるので、すごく助かっています。ボランチでコンビを組んだ時に結果を出せているのが自信になって、今では隣にいて当たり前の存在かなと思います。
 
青山　一緒に試合に出だしたのはいつ頃でしたっけ？
 
森﨑　J２の時だから08年かな。
 
青山　09、10年はお互い怪我もあったから、シーズンを通してとなるとこの３、４年ですよね。
 
森﨑　森保さんになってからだね。
 
青山　コンビを組んで８年経ったという実感がないです。連覇して自分たちの関係性が深まったこともありますけど、カズさんとの連係はもっともっと良くなるし、さらに幅も広がると確信していますから。