久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地9月3日、ラ・リーガ第4節のアトレティコ・マドリー戦に挑む。この大一番を前に、地元紙『ノティシアス・デ・ギプスコア』が久保の独占インタビューを行なった。サッカーダイジェストWebでは、同紙の許可を得て、この貴重なインタビューを掲載。第1回では、加入したソシエダの印象や早くも好連係を見せている元スペイン代表MFのダビド・シルバなどについて語っている。
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――今シーズンのここまでの結果を振り返ってどうですか?
「最初の2試合で勝点6を獲得することが目標だったけど、バルサに負けて達成できなかった。でも3試合を終えて勝点6というのは、順調だと思う。全勝点9のうち6獲得できたのは。上位進出を目指すチームにとってはいいペースだよ」
――そのバルサ戦は敗戦という結果に終わりましたが、手応えを得られましたか?
「試合の入りは良かった。でも前がかりになりすぎて、先制点を奪われた。敵陣のボックス内にほぼ6選手が侵入していて、それが失点につながった。でも前から圧力をかけた結果だ。選手全員が引いて守って取られるよりかはいい。僕は戦術的な欠陥だと思わない。微調整が上手くいかず、運にも恵まれなかった。1-4というスコアで負けたけど、3点目を取られるまでは互角、あるいは時間帯によってはソシエダのほうが押していた。立ち上がりからのプレー強度を長い時間保てるかどうかが、上位進出のカギになる」
「僕から見れば、ここまで2試合でPKがあった」
――ところで、そのバルサの先制点の前に、(フレンキー)デ・ヨングがあなたにPKを献上しているのではないでしょうか?
「そうそう、僕もそれについて話をしたかった。レフェリーからはペナルティート(ペナルティの縮小辞=以前まではPK判定だった軽微な接触プレー)と言われた。今シーズンからVARが介入する頻度を減らすと通達があって、その一環でこれまでPKだったペナルティートは笛を吹かないと言われた。
僕から見れば、ここまで2試合でPKがあった。でもレフェリーはペナルティートという。でもどれがペナルティートか明文化されているわけではない。PKかどうかの境界線が曖昧なんだ。バルサ戦は疑問の余地はあるけど、エルチェ戦は明らかにPKだった。後ろから入られたからね。まあ僕がディフェンダ―に接触される前にゴールを決めていれば何事もなかったとはいえね。疑問は残るよ」
――問題は同じようなプレーで不利な笛を吹かれた時ですよね。
「まさにそこさ。誰だって守備をしないといけないし、その中で、逆の立場で笛を吹かれたら、『これがPKで、あれがペナルティートか』って声が上がるはずだ。だからルールはもっと明確化したほうがいいと思う。まあ審判が僕たち選手よりも熟知しているのは間違いない。今度同じようなプレーがあれば、笛を吹いてもらいたいね」