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【バイタルエリアの仕事人】Vol.18 瀬川祐輔|選択肢が増えたことで実現した“ダブルループ”。守備のスイッチ“ON”は得意

カテゴリ:連載・コラム

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年07月31日

「いろんなことが一瞬で整理できた」

攻撃面で貴重な働きを見せる瀬川。17節・FC東京戦では一瞬の判断からループパスでアシストを決めた。写真:梅月智史

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 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第18回は、今季から湘南ベルマーレでプレーする瀬川祐輔。

 前編では、新天地・湘南での意識の変化や、山口智監督の戦術への理解、バイタルエリアでのプレーで考えていることを訊いた。後編では、好プレーを見せた時の具体的な思考や、今後の目標を語ってもらった。

 まずは、6月18日の第17節・FC東京戦で池田昌生が決めたループシュートを浮き球のパスでアシストし、“ダブルループ”として話題になったシーンについて訊いた。

――◆――◆――

 あの時のターンとパスは、湘南に来てプレーの選択肢が増えたことで体現できたうちのひとつです。ラストパスは、僕にとって課題でしたから。

 相手が町野(修斗)のハンドをアピールして、一瞬プレーが止まった。相手ボールから町野に当たってマイボールになり、(田中)聡が縦パスを入れてくれてからの攻撃でした。
 
 自分の周りにどういうスペースがあるのかと、相手のアンカーやボランチを常に見てプレーしています。相手アンカーの青木(拓矢)選手は僕より後ろにいたので、僕につく可能性があるCBの木本(恭生)選手と森重(真人)選手を確認しながらボールを受けようとしていました。縦パスをもらう時、僕についている選手はいませんでした。

 プレッシャーがなく、パススピードが遅かったので、受ける前に周りを2回見ました。首を振ることで、相手CBは僕につくと逆を取られると思うはず。だから相手CBは僕のところに来ませんでした。また、その時点でどのくらいスペースがあいているかは把握できていました。

 そのことから、あえてボールに触らないでターンして前を向きました。(池田)昌生が僕を追い越そうとしているのが見えたので、昌生にパスを出すことを決めて。近くに味方がいなかったので、僕は何もしなければ奪われる状況でした。

 パスの方法を考えた時に、浮き球が最善だと思いました。ゴロのパスだと昌生はトラップしないといけないし、相手CBも読みやすいだろうと。また、相手CBはオフサイドを気にして一瞬止まったので。

 あの時は、いろんなことが一瞬で整理できたのが、アシストにつながりました。良い時はいろんなことを考えられるので、それをスタンダードにしないといけないと思っています。

【関連動画】FC東京戦で見事に決まった湘南・瀬川→池田の“ダブルループ”弾
 
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