［インターハイ準々決勝］帝京４－２岡山学芸館／７月28日（木）／鳴門・大塚スポーツパーク球技場

　今大会で得点力が開花したCBの２ゴールの活躍もあり、帝京（東京）が４－２で岡山学芸館（岡山）を下し、ベスト４進出を決めた。

　立ち上がりは相手に押し込まれた帝京だったが、前半７分にセットプレーからDF大田知輝（３年）のゴールで先制。右サイドの敵陣中央付近でFKを獲得すると、キッカーのMF田中遥稀（３年）が放ったクロスに大田が右足で合わせる。シュートは相手GKに弾かれたものの、ゴールラインを割っていたとして、得点が認められた。

　さらに２－１とリードして迎えた後半８分には、左CKからニアサイドで反応した大田が頭で合わせて２得点目。DFながら抜群の得点力を発揮し、チームの勝利に大きく貢献した。
 

　大田は３回戦の丸岡戦（３－２）でもCKからヘディングで先制点を挙げており、２試合連続のゴール。また公式戦では自身初の１試合２得点だった。

「プリンスリーグ関東でも、自分はCKからのゴールを目標にしていたんですけど、なかなか取れなかった。でもこの舞台で、うまくボールに対して合わせるところとか、身体作りのところでもっとボールを強く叩けるようになることとか、そういうのが少しずつ良くなってきました」

　これまで得点が取れるCBを目ざして奮起してきた大田。なかなか思うように結果がついてこない状況が続いたなかでも、日々努力を重ねた結果、ついにこの全国の舞台で得点力が開花した。
 
　７月29日の準決勝の相手は、４月９日に行なわれたプリンスリーグ関東の第２節で０－３の完敗を喫した埼玉の強豪・昌平。太田も「悔しい思いをした」と語る因縁の相手だ。

「チームのために得点を決めて勝てるんだったらそれがベストなので、もっと狙っていきたい」

　帝京のディフェンスリーダーは３試合連続ゴールへ闘志を燃やす。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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