いよいよ夏のビッグトーナメント、インターハイ（全国高校総体）が徳島県で７月24日に開幕を迎える。

　この大舞台に出場すべく、都道府県予選に挑んだほとんどのチームが予選敗退を余儀なくされた。本稿では本大会出場を惜しくも逃した逸材たちを厳選し、“裏ベストイレブン”と題して紹介。インターハイ後も高円宮杯、そして選手権予選と熾烈なバトルが続くなか、冬の主役候補となりうる注目株をチェックしておいて損はない。

――◆――◆――
 

　都道府県予選の代表決定戦で敗れたチームから各校ひとりに絞り、計11人を選出した。

　GKは小柄ながらも躍動感ある動きで王者・青森山田の前に立ちはだかった西野春徹（八戸学院野辺地）。３人を選んだDFのなかでも注目は藤井葉大。飯塚では左SBを務め、質の高い左足のクロスに加えて鋭い攻撃参加、１メートル80センチというサイズも魅力だ。

　また、兵庫予選で逆境での強さと集中力の高さを示したDF木津周馬（神戸弘陵）と、タレント軍団・興國を支えたDF西川楓人の両ストッパーを選出した。

　ボランチには攻守に違いを示したMF村田楓太（明秀日立）と、柔らかいボールキープと前線への飛び出しを披露したMF川添空良（国見）をセレクトした。

　サイドハーフには神奈川予選の準々決勝で桐光学園から金星を挙げた市立橘のエース髙村桜輝と、群馬予選決勝の前橋育英との“新群馬クラシコ”で奮闘したMF諏訪晃大（桐生一）を選んだ。

　MF前田隼希（鹿児島城西）は鹿児島予選決勝にトップ下で先発し、試合途中からFWという起用法にあって、抜群の得点力と推進力を発揮。前線のFWオウイエ・ウイリアム（日体大柏）は千葉予選で流経大柏と市立船橋からゴールを決めた１メートル90センチの大器で、FW加茂隼（駒澤大高）は東京予選準決勝で帝京相手に個で渡り合った必見のストライカーだ。

　また、11人には入り切らなかったが、負けずとも劣らない素質十分のバックアッパーも紹介。東京予選準々決勝、準決勝で計３本のPKを止めた１年生GK山本桐真（東海大高輪台）、山口予選決勝で高川学園相手に剥がす力やカバーリング力を見せたCB岡村譲二朗（宇部鴻城）、そしてCB増子颯竜（成徳深谷）、左SB安藤優志（桐蔭学園）、MF荒磯快生（鵬学園）、MF山口凌弥（佐賀学園）をピックアップした。

　そのほか、代表決定戦前に敗れた高校にもMF高橋隆大とCB行徳瑛（ともに静岡学園）、SB大川佳風とSB都築駿太（ともに流経大柏）、MF浦十藏とGK須田純弥（ともに東福岡）、CB豊田怜央（桐光学園）ら逸材の奮戦が光った。

　今回は取材会場中心の選出となったが、上記以外にも各地に数多の才能がいるはず。彼らが次なる選手権予選で「俺もいるぞ！！」と活躍してくれることを期待したい。

選考・文●吉田太郎

【PHOTO】インターハイ本大会出場を惜しくも逃した逸材たちを紹介！

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹！ 初代から最新17代目の茅島みずきまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開！

【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン！