[パリSG日本ツアー]パリ・サンジェルマン 2-1 川崎フロンターレ/7月20日/国立競技場
【パリSG・総評】
6.5
川崎の前線からのプレスに慌てる場面があったものの、自陣から丁寧にビルドアップしていき、徐々に試合の主導権を握った。エムバペ、メッシ、ネイマールの前線3枚は、細かいパス交換で決定機を演出。両WBのハキミとメンデスもタイミングよくサイドを駆け上がり好機に絡んだ。一方、守備面では不用意なパスミスが多く、攻→守の切り替えの遅さも目立った。ガルティエ監督が会見で、「(攻守の)バランスを調整していく必要がある」と述べたように、攻撃面での収穫と守備面での改善点が明確となった試合だった。
【個人採点・寸評】
GK
99 ジャンルイジ・ドンナルンマ 6.5(62分OUT)
家長の強烈なミドルシュートを冷静にセーブするなど、得意のシュートストップを披露。足下がおぼつかない場面もあったが、積極的にビルドアップに関与してDF陣を助けた。
DF
2 アシュラフ・ハキミ 6.5(HT OUT)
タイミング良く右サイドを駆け上がり、メッシやネイマールからパスを引き出していた。メッシの先制点の場面では手を上げてボールを呼び込み、ワンタッチで丁寧に落としてアシストした。
3 プレスネル・キンペンベ 6(HT OUT)
対面した家長の突破を身体を張ってブロック。7分にカウンターで抜け出そうとしたL・ダミアンをノーファールのスライディングで防いだシーンは、まさに真骨頂と言えるプレーだった。
4 セルヒオ・ラモス 5.5(62分OUT)
マルシーニョに何度も背後のスペースを突かれ、ピンチを招いた。右WBのハキミと3バック中央のマルキーニョスと連携に課題を残した。
攻撃面での収穫と守備面での改善点が明確となった試合
5 マルキーニョス 6(62分OUT)
カウンターで数的不利な場面では決して飛び込まず、味方が戻ってくる時間を稼いだ。最終ラインから的確にパスを繋ぎ攻撃の起点となった。
25 ヌーノ・メンデス 5.5(HT OUT)
最初のマッチアップで家長のドリブル突破を許したものの、その後は粘り強い守備で左サイドを防衛。エムバペとのコンビネーションも上々だった。
MF
17 ヴィチーニャ 5(62分OUT)
今夏に新加入したセントラルMFは、やる気が完全に空回り。パスミスが多く、周囲と息が合わない場面も少なくなかった。
27 イドリサ・ゲイエ 5.5
チーム唯一のフル出場。中盤センターでコンビを組んだヴィチーニャと上手く連携できず、ルーズボールへの対応で後手に回り、カウンターを許す場面も。