現在の不振の原因を分析する中で、同紙は「大きな理由のひとつは、アルテタとクラブ上層部のスカッド管理ミス」としている。中盤の補強不足などに加え、「タケヒロ・トミヤスに頼り続けた結果、日本代表の右SBが長期離脱となった」と、冨安に負担をかけすぎたとも指摘した。

「控えのセドリク・ソアレスとカラム・チェンバースは多くの機会を与えられたが、アルテタは気に入っておらず、リバプールとのリーグカップ準決勝第２レグでトミヤス復帰を急ごうと望み、フィットネスの問題を再発させてしまった」

　そのほか、同紙はリーダーシップを発揮する存在がいないことや、アルテタ監督の戦術面での懸念も指摘。一方で「朗報は４位がまだ可能であることだ」と、欧州最高峰の舞台への切符を手にする可能性は残されているとした。

　記事は、そのためには移籍市場が閉まるまでに前線を強化すべきと主張。また、中断期間の長さとドバイキャンプが一部選手の疲労回復や戦術面の取り組みに役立つとし、再開後にトーマス・パーテイやグラニト・ジャカ、モハメド・エルネニーが戻ることも好材料と伝えている。

「アルテタとアーセナルの物語は、分岐点にあるようだ。トップ４フィニッシュができれば、イングランドサッカー界のトップに戻る道におけるマイルストーンとなるだろう。だが、これからハードワークが始まる」

　冨安のコンディションも、チームの今後に影響するだろう。できるだけ早く万全の状態に戻ることを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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