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「どういう色を出すのか」指導者転身を表明した阿部勇樹――目標とする二人の監督と大切にしている言葉とは?

カテゴリ:Jリーグ

石田達也

2021年11月15日

「監督の教えは今でも大事にしていて、この先も忘れずにやっていこうと思います」

今季限りでの引退を表明した阿部。写真:滝川敏之

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 またひとり、偉大な選手がスパイクを脱いだ。

 歴代4位J1通算589試合出場を誇る浦和レッズのMF阿部勇樹が14日、今季限りでの引退を表明した。

【PHOTO】涙あり!笑顔あり!阿部勇樹の現役引退会見を特集!
 さいたま市内で行なわれた会見では「2021シーズンをもってプロサッカー選手を引退する決意をしました。本当に幸せなサッカー人生でした。ありがとうございました」と万感の思いを込め語った。

 自身の年齢も考え、今季は勝負の年、最後のシーズンにすると決めていた。「自分が40歳の誕生日を迎えるまでにはある程度、引退を決めていて、9月の頭にはクラブには伝えました」と話すと「もちろん、今でもサッカーをしたい思いはありますが1年前の思いと比べると差があります。その差が自分にとって引退の合図だったと考え決断をしました」と明かした。

 阿部は、ジェフユナイテッド市原(現市原・千葉)のアカデミーで育つと、当時最年少記録となる16歳10か月30日でJリーグデビューを果たした。

 育成年代から阿部を指導してきた恩師・大木誠氏(現:向上高校監督)はこう語る。
「阿部は、今と変わらずシャイで大人しく謙虚でした。何事にも一生懸命にやりますし、16歳の時からモノが違い、彼が小6の時からそれは感じていました。キックが強烈で他の子どもとは全然違いましたね」

 トップチームで練習をする中、当時から周りに気を使い、空気を読んで行動し、自分に何が必要かを整理する感度が高かったと言う。サッカーにおいて最も重要な要素である「止めて・蹴る」に関しては、その基本を忠実に行なっていたことも若くして活躍できた理由のひとつである。

 プロとして25シーズン、様々な監督の下でプレーし、彼のサッカー哲学に大きな影響を与えたのがイビチャ・オシム氏とミハイロ・ペトロヴィッチ監督(北海道コンサドーレ札幌)だった。

「オシム監督には、若い僕に何が足りないか、考えるきっかけを与えてくれました。監督の教えは今でも大事にしていて、この先も忘れずにやっていこうと思います。そして、もう一人がミシャ監督です。サッカーの楽しさ、面白さを教えてくれました。2人には感謝をしています」
 
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