カルロス・アウベルト(MF/元ブラジル代表)
■生年月日/1984年12月11日
■身長・体重/175㎝・71㎏
ブラジルには、巨大な才能に恵まれ、若くして眩いばかりの輝きを放ちながら、結局、大成できないままピッチを去った選手が少なくない。カルロス・アウベルトはまさにその代表格かもしれない。
細かいボールタッチで常にマーカーの逆を突き、中盤やゴール前の密集地帯をいとも簡単に突破すれば、わずかなスペースを見逃さずピンポイントのパスを通してみせる。硬軟織り交ぜた多彩なシュートで、相手ゴールを陥れる――。
10代の頃からロナウジーニョも顔負けの華麗なプレーを連発し、いずれ欧州のビッグクラブとセレソンで中心的な役割を果たすだろうと、誰もが明るい未来を確信した。
リオの名門フルミネンセの下部組織で育ち、2001年に16歳でトップデビュー。18歳で早くも主力を担い、03年にはブラジル代表に初招集された。
ロナウジーニョも顔負けの華麗なプレーを連発
04年1月、19歳でポルトガルの強豪ポルトに渡り、名将ジョゼ・モウリーニョから「信じられないような才能の持ち主」と絶賛され、すぐに貴重な戦力となる。ハイライトは03-04シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝。右からのクロスを叩き込んで先制点を挙げ、優勝に貢献したのである。同シーズンはポルトガル・リーグも制覇した。
しかし、「素晴らしいプレーを見せたかと思えば、翌週は練習で明らかに手を抜き、次の試合でまったく役に立たない。そんなことが何度もあった」(モウリーニョ)ため、ポルトでの居場所を失い、わずか1年でコリンチャンスへ移籍する。
その新天地では、06年10月の試合で途中交代させられた際に監督を罵倒する愚行を働き、以後、出場機会を失った。それでも07年夏に再び欧州行きのチャンスを掴んでブレーメンへ渡ったものの、ドイツでの生活とチーム戦術に適応できず、たった半年で母国へ舞い戻ることになる。
帰還したブラジルで見せ場がなかったわけではない。09年シーズンには当時2部だったヴァスコダガマで中心選手として躍動し、チームを1部に導いてみせた。だが、会長と衝突して13年にクラブを追われると、以降は行く先々で周囲と揉めては退団するという数年を過ごした。
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