城福監督のもとでプレーした甲府時代は抜群のフィジカルを持ちながら「決定力」が弱みに
サンフレッチェ広島は25日のFC東京戦で今季初黒星を喫したが、それでも2位と勝点6差で依然、首位を独走している。その躍進の立役者となっているのが、今季すでに6得点を決めているパトリックだ。
パトリックは2013年に来日し、川崎フロンターレへ加入。しかし風間八宏監督(当時)のスタイルにフィットせず、シーズン半ばにヴァンフォーレ甲府へ移った。
パトリックは8連敗を記録するなど、降格の危機にあった甲府を救う活躍をした。 当時の監督は広島で再会する城福浩。彼は5-4-1の1トップにパトリックを配置し、その強みを生かした。
パトリックは189センチの長身で、跳躍力とパワーを兼備している。さらに圧倒的なスプリント力を持ち、繰り返しダッシュできるフィットネスもあった。彼が見せていた目立たなくとも重要な貢献は「セットプレーの守備」で、CKやFKをエリア外へ弾く能力は驚異的に高かった。
ただし当時のパトリックには難点もあった。ロングカウンターの先兵として素晴らしいスプリント、ドリブルを見せる一方で「ゴールを決める」部分が大きな弱みだった。甲府時代の彼は16試合で73本のシュートを放ちながら、得点は5ゴールのみ。「6.8%」という決定率はストライカーの数字とは言えないだろう。
また、このブラジリアンFWは狭いスペースでボールを動かせるタイプでもない。ボールを失えば相手のカウンターにつながる状況で「持たせる」ことも禁物で、必然的に一人で仕掛けるアクションが増えていた。
パトリックは2013年に来日し、川崎フロンターレへ加入。しかし風間八宏監督(当時)のスタイルにフィットせず、シーズン半ばにヴァンフォーレ甲府へ移った。
パトリックは8連敗を記録するなど、降格の危機にあった甲府を救う活躍をした。 当時の監督は広島で再会する城福浩。彼は5-4-1の1トップにパトリックを配置し、その強みを生かした。
パトリックは189センチの長身で、跳躍力とパワーを兼備している。さらに圧倒的なスプリント力を持ち、繰り返しダッシュできるフィットネスもあった。彼が見せていた目立たなくとも重要な貢献は「セットプレーの守備」で、CKやFKをエリア外へ弾く能力は驚異的に高かった。
ただし当時のパトリックには難点もあった。ロングカウンターの先兵として素晴らしいスプリント、ドリブルを見せる一方で「ゴールを決める」部分が大きな弱みだった。甲府時代の彼は16試合で73本のシュートを放ちながら、得点は5ゴールのみ。「6.8%」という決定率はストライカーの数字とは言えないだろう。
また、このブラジリアンFWは狭いスペースでボールを動かせるタイプでもない。ボールを失えば相手のカウンターにつながる状況で「持たせる」ことも禁物で、必然的に一人で仕掛けるアクションが増えていた。
しかしパトリックは2014年の途中に加入したG大阪で、甲府時代のような「穴」を感じさせないプレーを見せる。城福監督はその時期、パトリックの活躍をこう分析していた。
「G大阪で彼のウィーク(短所)が出ず、ストロング(長所)しか出ていない理由は、彼以外にある。他の全員にポゼッションできるクオリティがあって、パトリックはG大阪の持っていないピースを持っていた。だから素晴らしいバランスのチームになった」
「G大阪で彼のウィーク(短所)が出ず、ストロング(長所)しか出ていない理由は、彼以外にある。他の全員にポゼッションできるクオリティがあって、パトリックはG大阪の持っていないピースを持っていた。だから素晴らしいバランスのチームになった」