小宮良之 新着記事

「味方の横槍を誘い込む天才」――なぜベンゼマはサイドからのボールを呼び込めるのか

「横槍を入れる」 それが軍と軍が対峙した時、最も有効に相手にダメージを与えられる。入り乱れた軍同士が横合いから攻めかかられると、分断を生じさせる。立ち往生し、混乱は増幅。それによって、正面からの... 続きを読む

マドリーを相手に“最も可能性を感じさせた”鎌田大地。カタールW杯でも日本代表の希望だ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 欧州スーパーカップでレアル・マドリーはフランクフルトを2-0と下し、見事に戴冠している。僅差だが、マドリーが力の差を見せつけた試合と言えるだろう。 前半、マドリーは自陣でのミスから鎌田大地に決... 続きを読む

「縦に速く攻める」――森保ジャパンの戦術は“弱者の兵法”。固執するのは危険だ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「縦に速く攻める」 それはサッカーにおける戦いの様式の一つと言えるだろう。  森保一監督が率いる日本代表も、この様式を用いている。アジア最終予選、フォーメーションは4-2-3-1から4-3-3に... 続きを読む

現代でも色褪せない「トータルフットボール」。欧州王者マドリーには周囲を活かす3人の“トータルフットボーラー”がいる

「トータルフットボール」 それは1960年代、オランダの名将リヌス・ミケルスが考案した理念である。それをヨハン・クライフがアヤックス、オランダ代表の選手としてピッチの上で体現した。50年以上も昔... 続きを読む

能動的な戦術メカニズムで健闘する鳥栖が、下位に沈む神戸に凌駕されたワケ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 J1リーグ第19節、本拠地で戦うサガン鳥栖が優勢に試合を進めながら、ヴィッセル神戸に0-2と敗れた一戦は、サッカーの醍醐味に満ちていた。  川井健太監督が率いる鳥栖は今シーズン、サッカーの仕組... 続きを読む

「3度目の正直」でラ・リーガ1部昇格を果たしたジローナの捲土重来

 ラ・リーガの1部昇格プレーオフ決勝・第2レグは、テネリフェがジローナを本拠地に迎え撃った。ファーストレグはスコアレスドローだっただけに、テネリフェ有利と思われたが、劣勢に立った。PKを献上し、... 続きを読む

ピッチへの乱入にルール違反の声出し応援…海外が規律を称賛した日本でも、スタジアムのモラルが問われる時代に

 日本でも、スタジアムのモラルが問われる時代になった。  7月、国立競技場。スーパースター軍団のパリ・サンジェルマンが、「ジャパンツアー2022」でJリーグ王者の川崎フロンターレと戦い、2-1で... 続きを読む

R・マドリーに見る、補強で大枚をはたく意味。アザールやヨビッチら失敗例もあるが…

 ラ・リーガ王者に返り咲き。14回目の欧州王者も戴冠したレアル・マドリーは、ライバルのFCバルセロナと比べて、補強面でうまくいっているように映る。  バルサはここ数年で獲得した選手の大半が振って... 続きを読む

ラウール、シャビ・アロンソらスペインでは次世代の指揮官が台頭中。日本では新陳代謝が少なく“持ち回り” のような状況に…

 今シーズン、サガン鳥栖を率いる川井健太監督は41歳と若く、「新進気鋭の指揮官」と言える。論理的なアプローチで、選手の個性を引き出している。J1は初の舞台だが、将来有望な采配力を感じさせる。 も... 続きを読む

森保ジャパンとチュニジアは「兄弟のよう」。ポゼッションは守備のため、攻撃は一瞬のカウンター【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 キリンカップ、チュニジアがチリを2−0と下している。 アフリカの伏兵の戦い方は、森保ジャパンと既視感があった。  チュニジアは序盤、劣勢に立っている。チリのマンツーマンに近いプレッ... 続きを読む

グアルディオラを“世界最高の指揮官”たらしめる「挑戦し続ける向上心」と「選手ありき」

 過去15年、世界サッカー最高の監督はジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)で間違いない。 FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、そしてシティで数多くの栄光に浴しただけではなく、... 続きを読む

森保ジャパンが主に用いる<4-3-3>。W杯出場国の半数以上が採用も…色合いは選手のキャラクターによって大きく様変わり【小宮良之の日本サッカー兵法書】

<4-3-3> カタール・ワールドカップ、出場予定の代表チーム約半数が用いるフォーメーションである。スペイン、オランダ、イングランド、クロアチア、ポルトガルなど、とりわけヨーロッパは半数以上。一... 続きを読む

いるだけでバルサを別のチームに変貌させるペドリ。日本では型にはめがちな戦術も結局は「選手ありき」

 サッカーにおける「戦術」は進化したのかもしれない。戦い方の仕組みを拵えるために、研究しつくされてきた。事実、守備戦術に関しては「極まった」と言われる。 指導者たちは、新たな用語に引っ張られるよ... 続きを読む

「クオリティでは劣る」も3度続けばホンモノ。マドリーの“戦略的勝利”を可能にした守護神

 欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝、レアル・マドリーは1-0でリバプールに勝利を収め、史上最多14回目の欧州王者になっている。 実にマドリーらしい戦いだった。序盤から相手の攻撃を受ける場面... 続きを読む

敵を幻惑させる偽9番、偽SB、偽ウイングはモダンフットボールの象徴。選手のユーティリティ性がかつてないほど高まっている

 最近のサッカー界は、どのチームもプレーの効率性、合理性、能率性を究極的に求め続け、戦術的には”追いかけっこ”のような様相を呈している。「相手の裏をかく」 それがサッカー... 続きを読む

海外日本人

サッカーダイジェストの最新号

ページトップへ