小宮良之 新着記事

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の八十三「いま改めて問う――監督の仕事とは? 名将とは?」

 監督の仕事は、チームを勝たせることにあるのだろう。そのために集団を束ね、鍛え上げ、勝負の要諦を掴み、適切な手を打つ。  そんなことは、多くの指導者たちが分かっている。勝利から逆算し、やるべきこと... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の八十二「五輪代表がなすべきは“我慢”ではなく“機先を制する戦い”」

「我慢強く戦う」  それが、リオデジャネイロ・オリンピックに向けた、日本サッカーの基本的戦略だという。  辛抱強く戦うことは、正攻法のひとつだ。耐え忍ぶなかで冷静に相手の隙を探し、素早く衝く――。効... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の八十一「ストライカーの価値を見誤ってはいないか?」

 日本サッカー界に、ストライカーは現われない……。  久しく根付いたストライカー待望論は、もはや失望に変わりつつある。  しかし、本当にストライカーは現われていないのか? ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の八十「良い守備が良い攻撃を作り出す――。その意味で先日の城福監督の采配は……」

「敵軍が自軍に勝てない態勢とは守備なる形式のことであり、自軍が敵軍に勝てる態勢とは攻撃なる形式のことである」  兵法の大家、孫子は続ける。 「守備なる形式を取れば、戦力に余裕があり、攻撃なる形式を取... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の七十九「Jに革命的思想を持つ監督は現われるか?」

 20年余の年月を積み重ねてきたJリーグ。おのずから監督らしい監督は増えつつある。  Jリーグ創設当時、監督というポストは選手の延長、もしくはセカンドキャリアの一環の域を出なかった。有名外国人監督... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の七十八「欧州移籍で成功を掴む覚悟はあるか?」

 つい先日のことだ。日本代表MFである山口蛍が、ブンデスリーガのハノーファーからJリーグのセレッソ大阪へ復帰し、7月3日の熊本戦で再びJのピッチに立った。わずか半年での古巣帰還。海外でのプレーは... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の七十七「突出した個をいかに操るか」

 プロのアスリートは、一般人がとても手が届かない運動能力や競技技術を身につけている。天与の才。手放しにそう表現してもいいくらいに、桁外れな場合もある。  しかし、一般人から見たら想定を超えた能力も... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の七十六「落とし所を考えたOA招集で得られるもの、失うもの」

 リオ五輪本大会に向け、男子サッカーU-23代表は3人のオーバーエイジ(OA)枠を行使することになった。オーバーエイジ選手として内定したのは、FWの興梠慎三(浦和)、左サイドバックの藤春広輝(G... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の七十五「共闘精神なくして高みへの到達はあり得ない」

サッカーは、集団スポーツである縛りからは決して逃れられない。  例えば1対1という言い回しはあるが、厳密に言えば、1対1になる局面はなく、11人対11人が基本原則である。1対1のように見えても、プ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の七十四「アルゼンチン流の勝者論と日本人の美点」

 10年ほど前、アルゼンチン代表MFのパブロ・アイマールにインタビューした時のことである。「敗北から学び取ることは?」という筆者の質問に対し、彼の口から出た言葉は、凡そ日本人としては受け入れ難か... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の七十三「リオ五輪OA枠――今はまだ頼りない若い選手の“変身”に懸けてみては?」

 トゥーロン国際大会、U-23日本代表は1勝3敗に終わり、グループリーグで敗退した。  日本が敗れたパラグアイ(1-2)、ポルトガル(0-1)、イングランド(0-1)は、いずれも下のカテゴリーの選... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の七十二「勝敗よりも大事な“最強メンバー”の選定」

 U-23日本代表は、トゥーロン国際大会のグループリーグでパラグアイ(1-2)、ポルトガル(0-1)に連敗を喫した。  相手は下のカテゴリー代表(U-20代表)に近かった。好ましい状況とは言えない... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の七十一「勝利への近道、それは局面を制すること」

 試合全体を有利に動かす。  それは、容易なことではない。もし相手より劣る戦力の場合、それはとことん難解な作業になるだろう。  しかし、必ず方策はある。  サイドを制することで試合を御する――は、その... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の七十「タイミングを知り、ボールを動かし、ゲームを創造する」

 フットボールは運動競技である。その点から、基本として身体的能力が差をつける場面はあるだろう。速さ、強さの鍛錬なくして、技術の上達も見込めない。しかし、身体的な特長に頼り切ったプレーでは、トップ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十九「“戦術”と“戦略”の関係を正しく理解できているか!?」

「戦術」  それは今や、サッカー界で日常的に使われる。  しかし、元々は幕末にオランダ語で書かれた兵術書にある“タクチーキ”を和訳した言葉である。特殊な軍事用語で、日本で一般... 続きを読む

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