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【小宮良之の日本サッカー兵法書】久保建英も例外ではない! 若手の台頭は正しい手順を踏むべき

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年11月08日

結果的に多くの才能を殺すことにも…

J3リーグ第30節のガンバ大阪U-23戦でプロ契約後の初ゴールを決めた久保。才能に恵まれた彼を、日本サッカー界は着実に育てるのか、あるいは“飛び級”で最高レベルの経験を積ませるのか……。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「若手に切り替える」
 
 シーズンを前にこうした政策を打ち出し、戦いに挑むチームを見かける。
 
 当然ながら、若い力がなければ、チームは勢いを得られない。その意味では、若手起用を促すのは、ひとつの正道だと言えるだろう。
 
 しかし、「切り替える」と言い切ってしまうと、どこか無計画で、博打的な匂いがする。若手にチャンスを与える、というと聞こえは良いが、高い年俸の選手を整理できるし、経営的にコストカットもできる、という本音も透けて見えてしまう。安直なマネジメントとも言えないこともない。
 
 そもそも、「若手主体に切り替えたら、チームに良い流れができる」というのは、全くの幻想である。
 
 結局のところ、経験のある選手がいないと、若手は育っていかない。一方、鋭気ほとばしる若手がいないと、ベテランも競争力を失う。どちらがいなくても成り立たない。それがチームの実像だろう。
 
 今シーズン、ここまで低迷している王者レアル・マドリーだが、そのエースであるクリスチアーノ・ロナウドは、はっきり明言している。
 
「(アルバロ・)モラタ、ペペ、ハメス(・ロドリゲス)の不在が痛い。彼らは、チームを強くしていた。新たに加入した若い選手たちは、能力は高いが、経験が少ない。経験は重要だ」
 
 実績のある選手を切り、若手を採用したことは、絶対的な悪というわけではない。しかし、若手に経験が少ないのは明白。チームのなかで、主力選手とうまく馴染ませていかなければ、力を出し切ることはできないのだ。
 
 そういう意味では、チームを若手に切り替えるという試みが、どれだけプロクラブとして危険であるかが分かるだろう。
 
 有力な若手は、ほとんど自然に出てくる。若手に切り替える、というのは、彼らを大事にしているようで、結果的に多くの才能を殺すことになりかねない。ポジションを“与えられてしまった”若手は甘やかされ、競争力を欠く。プロの世界において、ポジションは“奪わないと”力もつかないのだ。
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