「いい選手は上のレベルでプレーさせるのは、競争の基本であって、強化の基本」
――いい選手を育てて、上のカテゴリーへ。そのアヤックスの強化スタンスは、先ほどの代表チームの強化指針と基本的には同じでしょうか?
「そのとおり。もちろんクラブチームはビジネスが絡むから一概に同じとは言えない部分はある。高く評価してくれるクラブに選手を送り出すという点でね。ただ、いい選手は上のカテゴリーでプレーさせる、という点では一緒だよ。目利きの重要性という点も、代表チームにとっても同様。代表もクラブも年齢は関係ない。いい選手は上のレベルでプレーさせるのは、競争の基本であって、強化の基本なんだ。今回、久保建英をU-20代表ではなく、飛び級によってA代表優先でプレーさせることを決めたのも、そうした考えがベースにあるから。スムーズな強化サイクルをはかるうえでも、A代表と五輪代表の兼任という位置付けとして、JFAは森保監督にチームの指揮を託した。そのメリットを最大限に生かして、今後も若手育成のさらなるトライを積極的にしてほしい」
構成●小須田泰二(フリーライター)
「そのとおり。もちろんクラブチームはビジネスが絡むから一概に同じとは言えない部分はある。高く評価してくれるクラブに選手を送り出すという点でね。ただ、いい選手は上のカテゴリーでプレーさせる、という点では一緒だよ。目利きの重要性という点も、代表チームにとっても同様。代表もクラブも年齢は関係ない。いい選手は上のレベルでプレーさせるのは、競争の基本であって、強化の基本なんだ。今回、久保建英をU-20代表ではなく、飛び級によってA代表優先でプレーさせることを決めたのも、そうした考えがベースにあるから。スムーズな強化サイクルをはかるうえでも、A代表と五輪代表の兼任という位置付けとして、JFAは森保監督にチームの指揮を託した。そのメリットを最大限に生かして、今後も若手育成のさらなるトライを積極的にしてほしい」
構成●小須田泰二(フリーライター)
■プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した。2014年からオランダVVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。17-18シーズンからはイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。昨年9月に日本協会の“欧州駐在強化部員”という新ポストに就任し、代表チームの強化にあたっている。