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日本代表スタッフ 藤田俊哉氏に訊く――久保建英のA代表選出とアヤックスの復活劇に共通する“強化スタンス”

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年06月01日

3年前にデ・リフト、デ・ヨングを擁したヤング・アヤックスと対戦。結果は…

4強で敗れたものの、若きアヤックスは今季のCLで旋風を巻き起こした。(C) Getty Images

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――話は変わりますが、欧州において、今シーズンも残すところ、チャンピオンズ・リーグ決勝のみとなりました。今シーズン最大のトピックを挙げるとすればなんでしょう?
 
「やっぱりアヤックスの復活劇だね。残念ながら、6月1日(日本時間2日未明)のチャンピオンズ・リーグ決勝には勝ち上がれなかったけれど、デ・ヨング、デ・リフトといった若手の活躍ぶりには本当にワクワクさせられたよ。もっとも、トレンドはイングランドだったことが証明されたシーズンでもあった。なにせチャンピオンズ・リーグ(トッテナム対リヴァプール)、ヨーロッパ・リーグ(チェルシー対アーセナル)ともファイナリストはイングランド勢で、欧州大会の決勝をイングランド勢が独占したのは史上初のことなんだから。トレンドはそうだったとしても、ただ、個人的にはアヤックスとバルセロナの決勝を観たかった」
 
――それはどうしてですか?
 
「自分自身、ボールを保持してフットボールを考えるのが好きだからかな。とくに今回のアヤックスのチームは特別な思いがあって、3年前、私がVVVのコーチをしていた時、同じくオランダの2部リーグにおいて、ヤング・アヤックス(アヤックスのBチームに相当)の一員としてプレーしていたのが、デ・リフトやデ・ヨングなどの若手の面々だった」
 
 
――VVVが2部リーグ優勝を成し遂げたシーズンですね。
 
「そのとおり。優勝を決めたあと、最終節のホームゲームを戦ったのがリーグ2位のヤング・アヤックスだった。その時の彼らのパフォーマンスが衝撃だった。来たる1部リーグでのプレーを想定してVVVも本気モードで迎え撃ったのだけれど、まったくもって歯が立たなかったことを覚えているよ。どちらが優勝チームなのか分からなかった。ヤング・アヤックスを通してアヤックスのポテンシャルの高さを感じたし、それと同時に、アヤックスというクラブとしての強みを改めて痛感した。つまり“選手を見る目”ということに対してのプライドを感じた一戦だった。
 
 あれから3年が経ってチャンピオンズ・リーグの優勝候補として大躍進を成し遂げ、しかもビッグクラブに若手をしっかり売るレベルまできっちりと育て上げている。あのチームには、2年前に練習試合中に心臓発作で倒れたアブドゥルハーク・ヌーリもいた。ヤング・アヤックスのMVPに選ばれた選手で、アヤックス史上最高傑作のアカデミー出身プレーヤーとして、ポスト・シャビとさえ言われていた。彼がそのままプレーしていたら……と想像すると、アヤックスというクラブはとてつもない可能性を秘めている」
 
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