――最後になるんですが、今年のゴールデンウィークは国内外ともにサッカー界はビッグマッチが目白押しです。Ｊリーグはスタジアムグルメが充実しているので家族や友人と休暇を楽しめると思いますし、DAZNでも視聴できます。海外の試合もすべてDAZNで放送されるので、サッカーファンにとっては眠れない夜が続きますよね。注目している試合はありますか？
 
「国内だと今日の縁も含めてヴィッセル神戸対川崎フロンターレ（４月28日）かな。外国人スターの多いヴィッセルと２連覇中の王者フロンターレの対決って構図は、やっぱり誰しも気になるよね。海外だとまず、ガラタサライ対ベジクタシュ（現地５月５日）かな。イスタンブール・ダービーは世界でも有数の『ヤバいダービー』で有名だからね。その大舞台で香川と長友が初対決するかもしれないなんて、日本人としては観ないわけにはいかないね。しかもこどもの日にやるんでしょ、夢がありすぎる」
 

――チャンピオンズ・リーグの準決勝もあります（ファーストレグが現地４月30日と５月１日、セカンドレグが５月７日と８日）。
 
「今シーズンのチャンピオンズ・リーグは闘いのハードさを含めてとても面白い。ここにきて強豪クラブや強豪リーグの構造が変貌を遂げようとしているドキュメンタリーを見ているようだね。準々決勝のシティとトッテナムも凄まじいゲームだった。準決勝は注目度で言ったらバルセロナ対リバプールなんだろうけど、アヤックス対トッテナムのほうが個人的には興味が惹かれるかな。どっちも躍進チームだからね。とくにアヤックスは、今回の躍進をもって夏に主力がたくさん引き抜かれるだろうから、このチームは今シーズンでたぶん見納め。やっぱり目に焼き付けておきたいね」
 
取材・文：白鳥大知（ワールドサッカーダイジェスト編集部）
 
【プロフィール】
鹿野淳／1964年生まれ、東京都出身・神奈川県育ち。ロッキング・オン社で『BUZZ』や『ROCKIN'ON JAPAN』の編集長を歴任し、2004年に独立。2006年１月にサッカー雑誌『STAR soccer』を創刊し（現在は休刊）、2007年３月には音楽雑誌『MUSICA（ムジカ）』を立ち上げる。現在は編集／執筆活動のほかテレビやラジオでも活躍し、2014年からは音楽フェスティバル『VIVA LA ROCK』のプロデュースも行っている。音楽誌時代にFAカップ決勝を現地観戦してサッカーにハマり、現在は日本代表のパブリックビューイングイベントなどでパーソナリティーも務める。ツイッター（@sikappe）やインスタグラム（sikappe）も好評。