ルーツを訪ねて|ディエゴ・フォルラン

カテゴリ:Jリーグ

チヅル・デ・ガルシア

2014年02月19日

故郷を喜ばせたスペインでの得点王

スペイン初挑戦となった04‐05シーズンは、プレミア時代の鬱憤を晴らすかのようにゴールを量産。リーガ得点王に輝いた。 (C) Getty Images

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 そして2年後の04年、ディエゴは憧れのスペインへ渡り、ビジャレアル移籍後の最初のシーズンでいきなり25ゴールをゲット。リーガ・エスパニョーラの得点王に輝き、当時アーセナルに所属していたティエリ・アンリとともにゴールデン・ブーツ賞(ヨーロッパ得点王)も獲得した。

 ディエゴがリーガの得点王に輝いたことは、家族はもちろん、故郷の友人たちを大いに喜ばせた。ラウン・テニスクラブ時代からの親友ルッソは語る。

 「ディエゴは、ラウン・テニスクラブで一緒にサッカーをしていた仲間たちの夢を叶えてくれる魔法使いなんだ。僕たちは彼の活躍に、実現できなかった自分たちの夢を重ねて見ることができる。ディエゴがインデペンディエンテの1軍でデビューしたとき、ウルグアイ代表としてワールドカップに出場したとき、プレミアシップでゴールを決めたとき、そしてスペインで得点王になったとき¬―――。彼のプレーを見ながら、何度感激の涙を流したかわからないよ」

 姉のアレハンドラにとって、かけがいのない弟ディエゴは「まるで天使」のようだという。

 「だって、マンチェスターとマドリードで二度もベッカムに会わせてくれたのよ。夕食の席で、ベッカムはディエゴの姿を見つけるとすぐに歩み寄ってきてくれたの。ディエゴはどこに行ってもだれからも愛される、天使のような魅力を持っている子なのよ」

 父パブロは誇らしげにこう語っていた。

 「何事も真剣に取り組み、中途半端なままにしておかない姿勢が、今日のあの子を生みだしたんだろう。もしテニスを選んでいても、きっとATPランキングの上位に入る素晴らしい選手になっていただろうね」

 パブロの言葉は決して大袈裟ではない。現在はアトレティコ・マドリーでプレーするディエゴは、マネージャーを務める兄パブロと一緒に、いまもほぼ毎日テニスを楽しんでいるのだから。

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