イラク戦は欧州組のコンディション調整がメインか。
指揮官の各選手の評価に続いて、ここからは現時点での材料をもとに、イラク戦とシンガポール戦のスタメンを予想していく。
まず、6月11日のイラク戦は、主に欧州組が先発しそうだ。
最大の理由に挙げられるのが、欧州組のコンディションだ。5月31日にドイツ・カップ決勝を戦った香川や、同日にセリエA最終節を終えた本田や長友はコンディションを維持しているはずだが、長谷部や酒井宏、酒井高らドイツ組は23日のリーグ最終節から実戦を離れている。イラク戦は、試合勘を取り戻す良い“予行練習”になるはずで、その意味では左ウイングにいきなり初招集の原口を試したとしても不思議はない。一方、国内組は6月7日にJリーグを戦った後、翌8日に合流。“中2日”でイラク戦にスタメン起用するのは得策ではなく、たとえ先発させたとしても時間は限定されるはずだ。
6人まで交代できるイラクとの親善試合では、欧州組の状態を確認したうえで、丹羽、谷口といった国内組の新戦力のテストや、会見で語った柴崎のボランチ起用といった戦術面の確認をするだろう。
続くシンガポール戦は、ロシア・ワールドカップ2次予選の初戦という真剣勝負。しかもホームゲームと、内容よりも結果が求められている。当然、指揮官が信頼する現状のベストメンバーをぶつけるはずで、これまで結果を残してきた本田や長谷部、吉田といった“経験者”たちが優位な立場にいるのは間違いない。
選手個々に目を移すと、内田がコンディション不良で招集されなかった右SBに、酒井宏が抜擢されそうだ。前体制では守備の甘さもあって早々に見切られたが、最近はクラブでの出場機会を伸ばしており、指揮官も「リーグ戦では最後のほうにかなり良い働きをしていました」と高く評価していた。また、3月シリーズを怪我で辞退した長友の融合も注目ポイントのひとつ。長らく日本代表のサイド攻撃を支えた左SBが、ハリルホジッチ監督が推し進める縦に早いサッカーにどんなプラスアルファをもたらすか見ものだ。
前線で言えば、宇佐美の起用法が焦点だろう。前回の3月シリーズで指揮官から薫陶を受けたアタッカーは、課題としていた守備面に改善が見られるだけでなく、本職の攻撃面でもJ1の12試合で10得点と出色のパフォーマンスを披露している。3月シリーズの2試合はいずれも途中出場だったために90分間をとおした出来は確認できなかったが、今回はフル出場のチャンスがありそう。スタメン定着への足がかりにできるか、G大阪の若きアタッカーのプレーに注目だ。
まず、6月11日のイラク戦は、主に欧州組が先発しそうだ。
最大の理由に挙げられるのが、欧州組のコンディションだ。5月31日にドイツ・カップ決勝を戦った香川や、同日にセリエA最終節を終えた本田や長友はコンディションを維持しているはずだが、長谷部や酒井宏、酒井高らドイツ組は23日のリーグ最終節から実戦を離れている。イラク戦は、試合勘を取り戻す良い“予行練習”になるはずで、その意味では左ウイングにいきなり初招集の原口を試したとしても不思議はない。一方、国内組は6月7日にJリーグを戦った後、翌8日に合流。“中2日”でイラク戦にスタメン起用するのは得策ではなく、たとえ先発させたとしても時間は限定されるはずだ。
6人まで交代できるイラクとの親善試合では、欧州組の状態を確認したうえで、丹羽、谷口といった国内組の新戦力のテストや、会見で語った柴崎のボランチ起用といった戦術面の確認をするだろう。
続くシンガポール戦は、ロシア・ワールドカップ2次予選の初戦という真剣勝負。しかもホームゲームと、内容よりも結果が求められている。当然、指揮官が信頼する現状のベストメンバーをぶつけるはずで、これまで結果を残してきた本田や長谷部、吉田といった“経験者”たちが優位な立場にいるのは間違いない。
選手個々に目を移すと、内田がコンディション不良で招集されなかった右SBに、酒井宏が抜擢されそうだ。前体制では守備の甘さもあって早々に見切られたが、最近はクラブでの出場機会を伸ばしており、指揮官も「リーグ戦では最後のほうにかなり良い働きをしていました」と高く評価していた。また、3月シリーズを怪我で辞退した長友の融合も注目ポイントのひとつ。長らく日本代表のサイド攻撃を支えた左SBが、ハリルホジッチ監督が推し進める縦に早いサッカーにどんなプラスアルファをもたらすか見ものだ。
前線で言えば、宇佐美の起用法が焦点だろう。前回の3月シリーズで指揮官から薫陶を受けたアタッカーは、課題としていた守備面に改善が見られるだけでなく、本職の攻撃面でもJ1の12試合で10得点と出色のパフォーマンスを披露している。3月シリーズの2試合はいずれも途中出場だったために90分間をとおした出来は確認できなかったが、今回はフル出場のチャンスがありそう。スタメン定着への足がかりにできるか、G大阪の若きアタッカーのプレーに注目だ。