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【連載】識者同士のプレミア放談「降格寸前…ニューカッスルの惨状はJリーグの反面教師にも」

カテゴリ:ワールド

田邊雅之

2015年05月22日

映画『GOAL』に登場したサンティアゴでも呼んでくるしか(笑)。

前回の降格時はチームに留まり再昇格に尽力したコロッチーニも、もはや心ここにあらずという状態だ。 (C) Getty Images

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田邊:ニューカッスルは、どうなっちゃうんでしょう?
 
山中:カーバーの続投はないんじゃないですか。本人は続投を懸けてやっているつもりかもしれませんけど、残留できようができまいが、オーナーが代わろうが代わるまいが、プレミアで監督ができる器じゃないことははっきりしてる。
 
田邊:チームもごたごたしそうですね。
 
山中:ええ。コロッチーニはアルゼンチンに帰りたがっているし、GKのクルル、シッソコやシセといった外国人選手も動向は怪しい。チームを立て直すのに、なにか良い手はあります?
 
田邊:映画の『GOAL』に登場した、サンティアゴでも呼んでくるしかないんじゃないかなあ(笑)。真面目な話、それくらい大変な気はしますね。
 
山中:映画の設定だと、彼が最初に加入したのはニューカッスルでしたね。でも、「こいつはカネになる!」と現オーナーが目を輝かせそうなので、そのシナリオも駄目です(笑)。それはそうと、今週末の最終戦はウェストハムですよね?
 
田邊:そう。だから監督のサム・アラダイスは「自分が引導を渡す形になっても、一切同情はしない」とか偉そうなことを言い始めて。
 
山中:アラダイスはニューカッスルをクビになった監督ですから、気持ちはわかるんじゃないですか? シーズンを勝利で締めくくるというのも悪くない。チェルシーファンのような喜びは味わえないでしょうけど。
 
田邊:もちろん最終節は勝って終わりたいですよ。こっちだって一応、東ロンドンの名門ですから。でもニューカッスルともあろうクラブが、アラダイスみたいな監督に偉そうなことを言わせちゃダメですよ(笑)。
 
構成・文:田邊雅之
協力:山中忍
 
【識者プロフィール】
田邊雅之
1965年、新潟県生まれ。『Number』をはじめとして、学生時代から携わっていた様々な雑誌や書籍の分野でフリーランスとして活動を始める。2000年からNumber編集部に所属。プレミアリーグ担当として数々の記事を手がけた後、南アフリカW杯を最後に再びフリーランスとして独立。主な著書に『ファーガソンの薫陶』(幻冬舎)、翻訳書に『知られざるペップ・グアルディオラ』(朝日新聞出版)」等がある。最新の翻訳書は『ルイ・ファンハール 鋼鉄のチューリップ』(カンゼン)。贔屓はウェストハム。
 
山中忍
1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、チェルシーのサポーター。
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