憧れの選手との対面。「僕はイニエスタの偉大さをいろんな人に話すと思う」
しばらくしてイニエスタがロッカールームから出てきて、僕たちは少しだけ雑談をした。イニエスタの英語は流暢というわけではなかったけど、僕の出身地とかいろいろと聞いてきた。そしてとうとう、イニエスタは自分のユニホームを手渡してくれたんだ。だけど、その時になって思い出したんだ。「しまった。僕は自分のユニホームを洗濯に回してしまったんじゃないか」。
イニエスタは僕のユニホームを欲しいなんてこれっぽっちも思っていなかったんだ。とにかく、僕は自分のユニホームが手元にないことをただひたすら謝った。それから、イニエスタには何も渡すことなく僕は彼のユニホームを持ち帰ることができたんだ。
イニエスタは僕のユニホームを欲しいなんてこれっぽっちも思っていなかったんだ。とにかく、僕は自分のユニホームが手元にないことをただひたすら謝った。それから、イニエスタには何も渡すことなく僕は彼のユニホームを持ち帰ることができたんだ。
その日の体験はファンタスティックだった。憧れの選手と対面できたというだけでなく、試合で対戦して勝つことができたんだからね。イニエスタは僕が思っていた通り、とても謙虚で落ち着いた人だった。僕はイニエスタの偉大さを、これからずっといろんな人に話すと思う。実を言うと、サッカー人生においてユニホームを交換したのはその時が初めてだったんだ。
(後編に続く/※5月16日に公開予定)
取材・文:エリック・ニーヴァ text by Erik Niva(『Sport bladet』)
翻訳:鈴木肇 translation by Hajime SUZUKI
(後編に続く/※5月16日に公開予定)
取材・文:エリック・ニーヴァ text by Erik Niva(『Sport bladet』)
翻訳:鈴木肇 translation by Hajime SUZUKI