「何が何でもボカの監督として復帰するという考えもある」
――君がアルゼンチンに来たのはバカンスが目的だったと言う人がいる
「そうだね。でも画面の向こう側にいる人間が何を言おうがどうでもいい。私が『ボカが好き』と言えばベンデウーモ(ほら吹き)と言われ、その理由を説明すればまたベンデウーモと言われる。アルゼンチンではよくあることで、ここイタリアでも似たようなことはある。ただアルゼンチンではそのベンデウーモという言葉をあらゆる人に対して使うんだ。
サッカー選手にも、政治家にも、監督にもマネージャーにも、その辺にいる愚か者にもね。何を言われようと私は構わないが、ほんの少しだけ気に障るのは、サッカー選手とか、テレビに出ている元サッカー選手がそのようなことを言う時だ。彼らはテレビで喋る必要があるからなんだと気づいたけどね。
私にはそんなことは絶対にできない。今も、今から50年経っても、テレビに出て同僚の悪口は言わないよ。自分なりの判断を下すことはできても、誰かのことをバカンス目的で来たなんて絶対に言わない。同じ職業で働く人に対して敬意を欠いているからだ。しかも私のことを知らないのに話すなんてね」
(訳者注:実際クラウディオ・カニーヒアがテレビで「デ・ロッシはバカンスを過ごすためにボカに来た」と発言している)
「そうだね。でも画面の向こう側にいる人間が何を言おうがどうでもいい。私が『ボカが好き』と言えばベンデウーモ(ほら吹き)と言われ、その理由を説明すればまたベンデウーモと言われる。アルゼンチンではよくあることで、ここイタリアでも似たようなことはある。ただアルゼンチンではそのベンデウーモという言葉をあらゆる人に対して使うんだ。
サッカー選手にも、政治家にも、監督にもマネージャーにも、その辺にいる愚か者にもね。何を言われようと私は構わないが、ほんの少しだけ気に障るのは、サッカー選手とか、テレビに出ている元サッカー選手がそのようなことを言う時だ。彼らはテレビで喋る必要があるからなんだと気づいたけどね。
私にはそんなことは絶対にできない。今も、今から50年経っても、テレビに出て同僚の悪口は言わないよ。自分なりの判断を下すことはできても、誰かのことをバカンス目的で来たなんて絶対に言わない。同じ職業で働く人に対して敬意を欠いているからだ。しかも私のことを知らないのに話すなんてね」
(訳者注:実際クラウディオ・カニーヒアがテレビで「デ・ロッシはバカンスを過ごすためにボカに来た」と発言している)
――アルゼンチンに戻る予定は?
「観光のために、そしてお世話になった人たちに感謝するためにも戻らないといけない。それに何が何でもボカの監督として復帰するという考えもある。ずいぶん先のことになるかもしれないが、それが私の考えだ。順調に行っていたら、ボカの下部組織で指導者としてのキャリアを始めることをニコ(ブルディッソ)と決めてあったんだ。家庭内の小さな問題が始まる前のことさ。
契約解除のサインをした日、私はボンボネーラのオフィスにいたのだけど、ふと見上げたらディスプレイケースの中にコパ・リベルタドーレスがあった。そして、『サッカー選手として未練となるものは何もない。何もやり残したことはない。
だからこそ指導者として戻って来たい。このクラブは私の心の中にあるのだから』と自分に言い聞かせたんだ。今後次第だが、私の願いはボカの監督になること。パオロ・ゴルツにはアシスタントコーチになってほしいと伝えてあるから、彼には美味しいマテ茶を淹れてもらうことになるね」
取材・文●クリスティアン・グロッソ coordination by Cristian Grosso / La Nacion
訳●チヅル・デ・ガルシア translation by Chizuru de GARCIA
※『サッカーダイジェストWeb』は、『La Nacion』紙の許諾を得たうえで当インタビューを翻訳配信しています。
「観光のために、そしてお世話になった人たちに感謝するためにも戻らないといけない。それに何が何でもボカの監督として復帰するという考えもある。ずいぶん先のことになるかもしれないが、それが私の考えだ。順調に行っていたら、ボカの下部組織で指導者としてのキャリアを始めることをニコ(ブルディッソ)と決めてあったんだ。家庭内の小さな問題が始まる前のことさ。
契約解除のサインをした日、私はボンボネーラのオフィスにいたのだけど、ふと見上げたらディスプレイケースの中にコパ・リベルタドーレスがあった。そして、『サッカー選手として未練となるものは何もない。何もやり残したことはない。
だからこそ指導者として戻って来たい。このクラブは私の心の中にあるのだから』と自分に言い聞かせたんだ。今後次第だが、私の願いはボカの監督になること。パオロ・ゴルツにはアシスタントコーチになってほしいと伝えてあるから、彼には美味しいマテ茶を淹れてもらうことになるね」
取材・文●クリスティアン・グロッソ coordination by Cristian Grosso / La Nacion
訳●チヅル・デ・ガルシア translation by Chizuru de GARCIA
※『サッカーダイジェストWeb』は、『La Nacion』紙の許諾を得たうえで当インタビューを翻訳配信しています。