リーグ優勝も「僕の功績はほとんどない」
昨年のクリスマス前に行なわれたヒガンテ・デ・アロジートでのロサリオ・セントラルとの一戦は、「740」を数えたデ・ロッシのキャリアラストマッチとなった。シーズン終了まで7試合という中で、彼以外の誰もが驚いた終わり方だった。
最終的にボカは、通算34度目の国内リーグ制覇を成し遂げたが、元イタリア代表MFにとって「優勝した」といえるものなのだろうか。
「もし、ボカのファンが味わった歓喜に私も関わったと思われているなら嬉しいが、私はほとんど何もしていない。それは自分でも実感している。他人の手柄を自分のものにするようなことはしない。タイトルはチームメイトがピッチの上で勝ち取ったものであり、私も嬉しかった。自分がグループの一員であることを感じていたし、その気持ちは今も変わっていないが、私は何もしていないんだ。
常に中核となり、リーダーとして、重要な選手として何試合も戦った者は、他のチームメイトが必死になって勝ち取ったタイトルで胸を張るようなことはしない。公平ではないし、彼らに対して失礼になる。私がボカでプレーした時は全力を尽くしたし、自分の役割を果たし、重要な勝点を獲得した。あのチームの一員だったと感じるし、今後2~3年はその感触が続くだろう。だが、実際に(タイトル獲得において)私の功績はほとんどないんだよ」
最終的にボカは、通算34度目の国内リーグ制覇を成し遂げたが、元イタリア代表MFにとって「優勝した」といえるものなのだろうか。
「もし、ボカのファンが味わった歓喜に私も関わったと思われているなら嬉しいが、私はほとんど何もしていない。それは自分でも実感している。他人の手柄を自分のものにするようなことはしない。タイトルはチームメイトがピッチの上で勝ち取ったものであり、私も嬉しかった。自分がグループの一員であることを感じていたし、その気持ちは今も変わっていないが、私は何もしていないんだ。
常に中核となり、リーダーとして、重要な選手として何試合も戦った者は、他のチームメイトが必死になって勝ち取ったタイトルで胸を張るようなことはしない。公平ではないし、彼らに対して失礼になる。私がボカでプレーした時は全力を尽くしたし、自分の役割を果たし、重要な勝点を獲得した。あのチームの一員だったと感じるし、今後2~3年はその感触が続くだろう。だが、実際に(タイトル獲得において)私の功績はほとんどないんだよ」
――ボカ対ヒムナシア戦(リーグ最終節。ボカがリーグ優勝を決めた試合)は観た?
「私がボカにいた時、試合が観られるように父が視聴料を払っていたから観ることはできたんだけど、寝ちゃったんだよ。イタリア時間で夜中の3時とか4時の遅い時間帯だったからね。正直なところ、リーベルがトゥクマンで楽勝(して優勝)すると思っていた。翌朝起きて、ニュースをチェックして結果を見たら、ボカがチャンピオンになっていたのさ」
――それでどうした? 誰かに電話したか、それとも誰かから電話があった?
「彼らとはいつも話しているよ。チームメイトの大半とよく話をする。(優勝後も)動画や音声メッセージを送って、冗談を言ってやった。賞品や賞金を請求して、全ては私のおかげだ、タイトル獲得のために彼らは何もしていないとね(笑)。でも、あの時は祝う気がしなかった。イタリアでは(新型コロナウイルスで)毎日何百人もの死者が出ていたから、亡き人への敬意を払う必要があったんだ。
でも、とにかく彼らとは頻繁に連絡を取り合っている。信じられないくらい快く自分を受け入れてくれた彼らのことは心から慕っているよ。そしてどのチームでもあるように、自分が選んだ5、6人の仲間が心の中に残るものなんだ。他の仲間たちも大好きだが、この5、6人のためならば、何を頼まれようと大西洋を越えて助けに行くよ」
「私がボカにいた時、試合が観られるように父が視聴料を払っていたから観ることはできたんだけど、寝ちゃったんだよ。イタリア時間で夜中の3時とか4時の遅い時間帯だったからね。正直なところ、リーベルがトゥクマンで楽勝(して優勝)すると思っていた。翌朝起きて、ニュースをチェックして結果を見たら、ボカがチャンピオンになっていたのさ」
――それでどうした? 誰かに電話したか、それとも誰かから電話があった?
「彼らとはいつも話しているよ。チームメイトの大半とよく話をする。(優勝後も)動画や音声メッセージを送って、冗談を言ってやった。賞品や賞金を請求して、全ては私のおかげだ、タイトル獲得のために彼らは何もしていないとね(笑)。でも、あの時は祝う気がしなかった。イタリアでは(新型コロナウイルスで)毎日何百人もの死者が出ていたから、亡き人への敬意を払う必要があったんだ。
でも、とにかく彼らとは頻繁に連絡を取り合っている。信じられないくらい快く自分を受け入れてくれた彼らのことは心から慕っているよ。そしてどのチームでもあるように、自分が選んだ5、6人の仲間が心の中に残るものなんだ。他の仲間たちも大好きだが、この5、6人のためならば、何を頼まれようと大西洋を越えて助けに行くよ」